...年下の弟でも遇(あし)らふ樣な素振りだ...
石川啄木 「鳥影」
...――居合す小僧に振向いて...
泉鏡花 「浮舟」
...私は鍬(くわ)を振って地面にうち下した...
梅崎春生 「風宴」
...とても振り放す事の出来ない魔力を持って居るように軽く私の腕(かいな)を捕えて...
谷崎潤一郎 「少年」
...へんに余所々々(よそよそ)しく振舞ふのである...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...取りながら横に振ると...
夏目漱石 「虞美人草」
...奧方の方を振り返るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...魔法の杖の最後の一振りがどんな方法で可能となったのかもさっぱり分からなかった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...好んで素朴な天才の振りをしたがる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...彼らがそれに恥辱を感じて再び勇気を振いおこすよう...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「そんな暇はない」と十左は首を振った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...六郎兵衛が振返って...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...振返ってみると、タッタ今考えていた当の本人の羽振医学士だ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...」久慈と矢代は振り返って東野の顔を見た...
横光利一 「旅愁」
...新九郎はこの山伏が棒振り芸...
吉川英治 「剣難女難」
...何とも振り切り難い弱さを持っていた...
吉川英治 「親鸞」
...ひろげていた人相書を振分の下へ挟(はさ)んでそこへ置いたまま...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...よもや卑怯な振舞はなかろうが」背中で聞きながら...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索