...少年は徐(おもむ)ろに振り返り...
芥川龍之介 「浅草公園」
...五六間行くと後ろを振返つて...
石川啄木 「二筋の血」
...從(したがつ)て茲(こゝ)に堅實(けんじつ)なる基礎(きそ)が出來(でき)た以上(いじやう)は此(こ)の基礎(きそ)の上(うへ)に立(た)つて今後(こんご)大(おほい)に日本(にほん)の産業(さんげふ)の振興(しんこう)...
井上準之助 「金解禁前後の經濟事情」
...今までの陰惨な気持を振り捨てて晴れ渡った初秋の空の下に遠く拡がる街々の甍(いらか)を見下ろしながら...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...それとも一種の思い過ごしや一種の賢明振りに基く新聞営業人らしいマンネリズムから来るのか...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...」お菊さんは振り向きもせずに答えた...
豊島与志雄 「波多野邸」
...橋下をのぞんでいた提灯を振向けました...
中里介山 「大菩薩峠」
...恰度其の時のやうに彼が学校に対する過去一年間を振返つた...
中原中也 「校長」
...振り返って見るとゲーテは道の傍に恭(うやうや)しく中腰を屈(かが)め...
野村胡堂 「楽聖物語」
...頑固に首を振るのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...と驚いて振あふぐ男...
樋口一葉 「十三夜」
...振りあげた鞭もろとも...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...早く来――イ」と豚吉も喜んでハンケチを振りました...
夢野久作 「豚吉とヒョロ子」
...日本風の鉄網の上にて塩胡椒を振かけ幾度も裏返しつつ焼くが味よし...
村井弦斎 「食道楽」
...右の手をつよく振った...
吉川英治 「三国志」
...面(おもて)を振って鬢髪(びんぱつ)のみだれを掻きあげながら...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...出て来た家の方を振向くと...
吉川英治 「源頼朝」
...友人の薄田兼相(すすきだかねすけ)に身の振り方を依頼してあるところ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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