...この本の中へ挟んで...
泉鏡花 「薄紅梅」
...先生は引跨(ひんまた)ぐ体に胡坐(あぐら)の膝へ挟んで...
泉鏡花 「婦系図」
...通りを挟んで向かいにあるスペンサー氏の靴屋に目を向けて...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...その十法(フラン)札を挟んで悠々と持って行ってしまった...
谷譲次 「踊る地平線」
...熊谷が又口を挟んで...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...月丸の右手を挟んで押えた...
直木三十五 「南国太平記」
...女の子の喜びそうな栞(しおり)が挟んである――を見ると...
中島敦 「狼疾記」
...「だって奥さんのハンドバッグにも一冊同じものが挟んであるんですもの...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...女二人の乗物を中に挟んで宙を飛びました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...上町の中心は古めかしい家が道を挟んで軒を連ねていた...
松濤明 「春の遠山入り」
...東京に居る時分に小耳に挟んでいるにはおりましたがね...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
...そのままここに挟んでおきます...
夢野久作 「押絵の奇蹟」
...その禿(はげ)のマン中の黒い毛を糸切歯の間にシッカリと挟んでグイと引抜いたもんだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...そうしてT子母子(おやこ)を仲に挟んで...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...やっぱりいいもんじゃねえな」三尺(さんじゃく)帯の腰に挟んである草履をおろして...
吉川英治 「銀河まつり」
...わしの年が今、五十八、もう二十年と見てこの金を、十万両とするにゃ、一割五分じゃ難しいわい」鋳(ふ)き立(た)ての小判を一枚、指に挟んで、「だがいい色だな...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...手綱(たづな)を挟んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...これからは今日の戦勝者が明日の戦勝者に粉砕される無意義な動乱が揚子江を挟んで軍閥の雇兵達によって繰かえされるのです...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
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