...橋寺が口を挟(はさ)んだ...
谷崎潤一郎 「細雪」
...間に道路や大堰川が挟(はさ)まっているようには思われない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...私と光子さん中に挟(はさ)んで両端に夫とお梅どん寝てる...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...聞くまでもないでしょう?」そこにアントニーが口を挟んだ...
O. H. ダンバー O. H. Dunbar The Creative CAT 訳 「長い部屋」
...その中に挟まれて鯨の行く通りに遊弋(ゆうよく)することができたら...
中里介山 「大菩薩峠」
...黒い着物を着た車掌と運転手の間に挟まれて...
夏目漱石 「それから」
...二人の間に何だか挟(はさ)まってしまった...
夏目漱石 「明暗」
...浅五郎に疑いのかかるのを心配した取越し苦労からでございます」「フム」平次の話は依然として少しの疑いを挟む余地もなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...娘の死骸を挟んで妙に改まります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...小料理屋の間に挟(はさ)まって...
林芙美子 「田舎がえり」
...その間に何等理智的なものを挟まぬ...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...奴戸に当り倚(よ)って弓を張り箭(や)を挟み刀を抜く...
南方熊楠 「十二支考」
...ほぼ国別にして順次に挟(はさ)んだものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...その中に挟んでおいた罫(けい)までがまだそのまま残っている...
柳田国男 「故郷七十年」
...白い小さい紙布(かみきれ)が挟んであるようである...
夢野久作 「暗黒公使」
...途中敵の徐晃や于禁の兵に挟まれて...
吉川英治 「三国志」
...何を」鞍に挟んであった鞭(むち)を抜いて...
吉川英治 「私本太平記」
...そういう大国と強国のあいだに挟まって...
吉川英治 「新書太閤記」
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