...角刈はその時口を挟んだ...
田中貢太郎 「春心」
...一枚は頭の髪に挟み...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...足袋を穿いている足を上げて※(おやゆび)の股(また)に耳の先を挟(はさ)んで摘(つま)み上げた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」と私が口を挟む...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「蒼炎石」
...そうして青沼はペン軸を読みさしの書物の間へ挟んだ...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...「今し方、五梃、侍が乗って行かなんだかのう」「行かっしゃりました」「何の辺まで参っておろう」「さあ、この宿を――外れたか、外れんかぐらいでござんしょう」筆を、耳へ挟んで、立場の取締りらしいのが答えた...
直木三十五 「南国太平記」
...そして坂上でちょっと馬を止めて「唯今(ただいま)六郷川(ろくごうがわ)を挟んで彼我(ひが)交戦中であるが...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...「何でも奥歯に物の挟(はさま)ったような皮肉ばかり云うんですよ」「皮肉なら好いけれども...
夏目漱石 「虞美人草」
...迷亭が無暗に風来坊(ふうらいぼう)のような珍語を挟(はさ)むのと...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...唐櫃の蓋の間に挟み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...芝居の女形がするように右の掌を懐へ軽く挟んだりしました...
野村胡堂 「百唇の譜」
...それと庭に挟まれて砂利の通路が走っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...蕎麦とうどんの挟み分け方も難かしければ...
正岡容 「小説 圓朝」
...その間に何等理智的なものを挟まぬ...
三上義夫 「文化史上より見たる日本の数学」
...拇指を食指と中指の間に挟(はさ)み出し人に示すは...
南方熊楠 「十二支考」
...中に差挟まれた「即」の一字に凡ての密意がかかる...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その中に挟んでおいた罫(けい)までがまだそのまま残っている...
柳田国男 「故郷七十年」
...ふたりは槍を揃え、「帰さぬぞよ、小童(こわっぱ)」と、関平を挟撃した...
吉川英治 「三国志」
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