...くびれるほど固く巻いた扱帯(しごき)に手拭(てぬぐい)を挟んで...
泉鏡花 「婦系図」
...終始これという意見を挟むこともなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...何とも彼とも申上げ様のない事件で」老人はデスクを挟んで...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...鶴子ちゃんが板挟(いたばさ)みになって苦しまなければならない...
谷崎潤一郎 「細雪」
...両の手に持った椀を合せて槍の蛭巻(ひるまき)をグッと挟んでしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...槍を挟まれた近藤は...
中里介山 「大菩薩峠」
...暖かい日の間に挟(はさ)まった花をいくつか着けた...
夏目漱石 「永日小品」
...掌に落ちたものを帯の間に挟んだ...
夏目漱石 「それから」
...細い帯の間に挟(はさ)んで横から爺さんの顔を見て立っていた...
夏目漱石 「夢十夜」
...あの塀を挟んで両方から話したり...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...考えてみるがいい」「あっしもそう思ったんだが――」「それにこれを御覧」平次は紙入から銀の小さい耳掻きを出して懐ろ紙に挟んで見せました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...弥惣が唐櫃の蓋に首を挟まれたのを見定めて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...先づ『江戸名所図会』巣鴨庚申塚の図はひろ/″\とした雑木の並木で何やら喬木が街道を挟んで遠くつづいてゐる...
正岡容 「巣鴨菊」
...日本人は此処でも露支両商に挟撃せられて競争に堪へないらしい...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...彼女は具足と具足のあいだに挟まれて...
吉川英治 「黒田如水」
...なんで立ちどころに将軍との旧交を捨てて故なき害意をさし挟もうや...
吉川英治 「三国志」
...鍛冶鋏で矢をまっ直ぐに挟んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...はて? と不審をさし挟(はさ)もう...
吉川英治 「新書太閤記」
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