...廻転窓にぶら下っている彼を左右から挟(はさ)んでしまった...
海野十三 「地球盗難」
...物に依(よ)っては山葵(わさび)の代りに青紫蘇(あおじそ)や木の芽や山椒(さんしょう)の佃煮(つくだに)などを飯の間へ挟(はさ)んで出した...
谷崎潤一郎 「細雪」
...」私は口を挟むことにした...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...コーヒーを啜つて天井の隅を凝視したまゝ――右手の指に挟まれた葉巻から...
中原中也 「夢」
...今度は万年筆でカードに書いて挟んであるではありませんか...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...温泉から湯の谷と柳谷との両深谷に挟まれた長峰を一直線に東すること三里半で...
野村胡堂 「天保の飛行術」
...チチコフが口を挟む...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...義理と人情の板挟みの事例だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...めしを食ってくる」と表へ出てワザと襟へ挟んでおいた古い楊枝を斜めにくわえて...
正岡容 「初看板」
...第二十六 ジャムサンドイッチは何のジャムでもそのままパンへ塗って挟みますが多くは玉子や肉のサンドイッチと連れになるので...
村井弦斎 「食道楽」
...日本海を差挟(さしはさ)んで露領と相対し...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...ここに挟んだ切抜きの通り...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この山に挟まれ渓流に向った一軒家...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...筆を耳に挟(はさ)んで毎日ぽかんと空虚(うつろ)な眼をしている...
吉川英治 「松のや露八」
...のう太夫」間に挟まった吉野太夫は...
吉川英治 「宮本武蔵」
...挟(はさ)み筥(ばこ)まで担がせて歩いている旅客なので...
吉川英治 「宮本武蔵」
...野梅と桑の実の豊かにみのった二つの生垣に挟まれて...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
...切り立った岩に挟まれた深い淵とそれに続く激しい瀬と岩の崖と崖の上の森とが在るのみなのだ...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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