...矢張板挟みの苦衷(くちゅう)を訴えて婉曲(えんきょく)に拒否する風を装ったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そのことについて中に挟(はさ)まった徳光さんのお嬢様もいろいろと心配してはりまして...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...屋敷の門や居酒屋に挟(はさ)まれて建っているのもありましたし...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...前後から挟み打ちにされてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そして坂上でちょっと馬を止めて「唯今(ただいま)六郷川(ろくごうがわ)を挟んで彼我(ひが)交戦中であるが...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...それをバタを塗ったパンに挟んで紅茶を添える...
林芙美子 「朝御飯」
...それと庭に挟まれて砂利の通路が走っていた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...頭は塾中流行の半髪で太刀作(たちづくり)の刀を挟(さし)てると云う風だから...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...その前に行けねえ訳は情報を小耳に挟んだからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...膨大な群衆に挟(はさ)まれ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「四日白魔」
...まんだ歯ぐきに挟まっとる...
柳田国男 「故郷七十年」
...仏恩とおもうておる」鉄淵が、その間に、ことばを挟んだ...
吉川英治 「大岡越前」
...この会下山と二本松との両方から挟撃(きょうげき)できる――...
吉川英治 「私本太平記」
...そういう大国と強国のあいだに挟まって...
吉川英治 「新書太閤記」
...口をさし挟む者がなかったばかりでなく...
吉川英治 「親鸞」
...挟撃(きょうげき)して喚(わめ)き立った...
吉川英治 「松のや露八」
...その総門を挟んで...
吉川英治 「宮本武蔵」
...獣脂ロウソクを小ロウソクのように指に挟んで...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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