...――」オルガンティノは口を挟(はさ)んだ...
芥川龍之介 「神神の微笑」
...前に挟んだ伊達巻(だてまき)の端をキウと緊(し)めた...
泉鏡花 「印度更紗」
...……話の一筋が歯に挟(はさま)ったほどの事だけれど...
泉鏡花 「怨霊借用」
...わが大目村は山谷の間に挟まり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...その間に挟まって...
上村松園 「想い出」
...五・一五の裁判も何か奥歯に物が挟ったようで...
戸坂潤 「社会時評」
...挟木(はさみぎ)をレールの下に入れて...
中谷宇吉郎 「凍上の話」
...何しろ私はとかくの是非を挟(さしは)さむだけの資格をもっていない人間に過ぎませんでした...
夏目漱石 「行人」
...寸毫(すんごう)も疑いを挟む余地はありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その前に行けねえ訳は情報を小耳に挟んだからだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...第二十六 ジャムサンドイッチは何のジャムでもそのままパンへ塗って挟みますが多くは玉子や肉のサンドイッチと連れになるので...
村井弦斎 「食道楽」
...ほぼ国別にして順次に挟(はさ)んだものであります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...童女は左の腋に美くしい篋を挟んでゐて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...後方から挟撃してきた...
吉川英治 「三国志」
...兄弟しめし合わせて、彼を挟み討ちに、「のがれぬ所だ...
吉川英治 「三国志」
...姉川の一水を挟(はさ)んで...
吉川英治 「新書太閤記」
...旅用とみえて懐紙以外なものが厚ぼったく挟んである...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の体を挟んだ二人の法師は...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索