...そしてそうでない証拠にはすべての挙止(ものごし)がいかにもこだわりのない自然さを持っているのだが...
有島武郎 「星座」
...割合に落ち着いた挙止でそれだけの仕事をすませた...
有島武郎 「星座」
...そのほか近頃をりをり封建的だとかいつて非難される凡ての挙止動作がすつかり気に入つた...
中勘助 「能の見はじめ」
...挙止動作から衣服(きもの)の着こなし方に至って...
夏目漱石 「虞美人草」
...寒月乃至(ないし)東風などと云う広い東京にさえあまり例のない一騎当千の豪傑連の挙止動作を寝ながら拝見するのは吾輩にとって千載一遇の光栄である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...あの子は王族の血でもひいてるような挙止(ものごし)をしています...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...挙止の美しさということを知っている典雅な紳士である」遺憾ながら...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...挙止動作に丸味が出来...
久生十蘭 「鈴木主水」
...併し挙止閑雅といふ語は...
水野葉舟 「言文一致」
...またある時ロンドンの動物園で飼いいた黒猩(チンパンジー)が殊(こと)のほか人に近い挙止を現ずるを目撃した...
南方熊楠 「十二支考」
...柏軒に嘱して「勇の挙止に気を附けよ」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...挙止迂拙(うせつ)であったので...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その挙止は縹渺(ひょうびょう)...
吉川英治 「三国志」
...蔭ながら高氏の挙止や態度を...
吉川英治 「私本太平記」
...挙止一語半句、みだりにも笑わず、かりそめに戯れない...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのへんの挙止(きょし)はさだめし心得ていたことだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...彼は美貌で挙止も正しく...
吉川英治 「夏虫行燈」
...彼の挙止を見まもった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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