...極めて自然にそうした挙止が行なわれたのである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...ゑがきたる軍兵(ぐんびやう)どもが挙止(ふるまひ)を見るに雪は浅(あさ)く見ゆ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...そのほか近頃をりをり封建的だとかいつて非難される凡ての挙止動作がすつかり気に入つた...
中勘助 「能の見はじめ」
...その人固有の挙止を失はないで持つてゐる人々にのみ...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...その人固有の挙止を失はない』でゐたかは...
中原中也 「アンドレ・ジイド管見」
...自分はすぐ重吉の挙止動作がふだんにたいていはまじめであるごとく...
夏目漱石 「手紙」
...あの子は王族の血でもひいてるような挙止(ものごし)をしています...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...挙止の美しさということを知っている典雅な紳士である」遺憾ながら...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...何しろこういう工合に挙止人相共に一方ならず非凡だから...
久生十蘭 「魔都」
...その妻である女は、挙止、言葉づかいよさの諸点が現実の作者の妻である婦人を、まざまざ読者に思い浮ばすように描かれている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そう騒がれるのにたるほどの優雅な挙止を源侍従は見せていて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...支那の貴人の家の静かな男女(なんによ)の挙止応対が全(まつた)く沈鬱(メランコリツク)な気分を舞台に漲(みなぎ)らせた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...だから彼自身は、決してふたつのものを、挙止言動に、いちいちつかい分けているなどとは思っていないかもしれない...
吉川英治 「三国志」
...挙止(きょし)進退...
吉川英治 「新書太閤記」
...挙止一語半句、みだりにも笑わず、かりそめに戯れない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ただ挙止(きょし)やことばが静かなだけで...
吉川英治 「新・水滸伝」
...日課はもちろん、朝夕の礼儀、言語、服装、挙止、遊戯にわたるまで、厳格さは以前どおりである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...孔子の挙止動作を伝える以外に...
和辻哲郎 「孔子」
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