...割合に落ち着いた挙止でそれだけの仕事をすませた...
有島武郎 「星座」
...ゑがきたる軍兵(ぐんびやう)どもが挙止(ふるまひ)を見るに雪は浅(あさ)く見ゆ...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...しかも深く執着するといふわけでもなく水の流れるやうにさらさらと自然に御挙止なさつて居られたのでございますから...
太宰治 「右大臣実朝」
...代助はたゞ三千代の挙止動作と言語談話からある特別な感じを得た丈であつた...
夏目漱石 「それから」
...しかしその腰元の歩みぶりや、すべての挙止が、あまりにきかぬ気の貞奴まるだしであったのが物足りなかった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...パオロの挙止はいつも同じだった...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「幸福への意志」
...千代の優婉らしい挙止の裡にはさほ子が圧迫を感じる底力があった...
宮本百合子 「或る日」
...柏軒に嘱して「勇の挙止に気を附けよ」と云つてゐる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...挙止(きょし)物静かで...
吉川英治 「三国志」
...その挙止は縹渺(ひょうびょう)...
吉川英治 「三国志」
...彼はまず尚書令となって、国事一切の処理にあたったが、衆評は、彼に対して、「あの人は平凡だが、平凡を平凡として、威張らず衒(てら)わず、挙止、ありのままだから至極よい」と、みな云った...
吉川英治 「三国志」
...蔭ながら高氏の挙止や態度を...
吉川英治 「私本太平記」
...彼らの挙止(きょし)の礼は...
吉川英治 「私本太平記」
...孤(みなしご)のごとき一箇の人間として挙止(きょし)するような姿がまま見られた...
吉川英治 「新書太閤記」
...そのへんの挙止(きょし)はさだめし心得ていたことだろう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...範宴の挙止には真(まこと)が光っていた...
吉川英治 「親鸞」
...孔子の挙止動作を伝える以外に...
和辻哲郎 「孔子」
...君前における挙止動作とかがこまごまと書かれている...
和辻哲郎 「孔子」
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