...次手(ついで)に近什(きんじゅう)を一つ挙げると...
芥川龍之介 「上海游記」
...硝子(ガラス)障子のあいた音にもう一度ふと目を挙げると...
芥川龍之介 「少年」
...いちいち挙げることはできぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...素直に機関庫へ引挙げる事にしました...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...英領やオランダ領の各地で事を挙げるようなことがあったら...
大杉栄 「日本脱出記」
...同じような例を挙げると...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...集団的に辞令を交付する式を挙げることにした...
戸坂潤 「社会時評」
...徳永直・渡辺順三・両氏の『弁証法読本』とを挙げることが出来ると思うが...
戸坂潤 「読書法」
...われわれはその獣にまたがって杯を挙げる...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「余り手を挙げるといけないんですって...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...眼を挙げると、二階の縁側に秀子が立っていた...
豊島与志雄 「掠奪せられたる男」
...放火を挙げるのは容易でないよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...進水式を挙げる日である...
服部之総 「黒船前後」
...りよがはつと枕から顔を挙げると...
林芙美子 「下町」
...まず誰でも挙げるのは焼物であります...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...実例を挙げるまでもあるまいが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...それは産を成し名を挙げるわけなのであるが...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
...私は先づ女郎花(をみなへし)を挙げる...
若山牧水 「秋草と虫の音」
便利!手書き漢字入力検索