...×僕は話に熱中する度に左の眉(まゆ)だけ挙げる人と話した...
芥川龍之介 「耳目記」
...一例を挙げるとブラツクウツドなどには...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...しかし下に挙げる一句もやはり暗合に外ならないであらうか?鐘消えて花の香は撞く夕べかな僕の信ずる所によれば...
芥川龍之介 「芭蕉雑記」
...フランチスカーネル派の僧侶ロージャー・ベーコン(Roger Bacon 一二一四―一二九四年)を挙げることができる...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...その「老大家」の名前を挙げるべきかとも思うけれども...
太宰治 「如是我聞」
...一例を挙げると、或る時同僚の一人が役所の厠(かわや)の仕切りの中でしゃがんでいると、隣の仕切りに人が這入(はい)って来たけはいがして、やがて、「もしもし、あなたは野村さんですか」と、二度繰り返して問う声が聞えた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...併しこのような例を一つ一つ挙げるならば恐らくそこには際限がないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...* 代表的なものとしてW・ヴントの分類法を挙げることが出来る...
戸坂潤 「科学論」
...顔を挙げると、少し高くなりかけた朝陽の中に立ったのは、吉五郎の娘お留の、物怖(ものお)じしない活き活きした顔です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...此処(ここ)に挙げるほどのものは一つも記憶してはいない...
野村胡堂 「探偵小説と音楽」
...が、顔を挙げると、もう一度馬上の甲斐守をハタと睨んで、「犬、お前も長いことは無いぞ」「江戸の敵」そう言う要次郎の声も礫と罵詈と、馬蹄の響(ひびき)に葬られて行きます...
野村胡堂 「礫心中」
...巡査が頭を挙げる...
林芙美子 「新版 放浪記」
...皮肉な哄笑を挙げるのであつた...
牧野信一 「山男と男装の美女」
...この歌中のアサガオを桔梗だとする人の説に私は賛成して右手を挙げるが...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...必ず十分な成果を挙げることが出来ると信じられるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...片脚をぷんとうしろへ挙げる艦(ふね)は...
宮沢賢治 「烏の北斗七星」
...「式を挙げるまで...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...自分を恋い慕っている美しい従妹(いとこ)と結婚式を挙げる事になりました...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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