...ここではただこの問題に関するスピノザとハーバート・スペンサーの意義明瞭な表出を挙げるだけで十分であると思う...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...叫びを挙げることすら...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...一例を挙げると、私とナオミとはその頃しばしば兵隊将棋やトランプをして遊びましたが、本気でやれば私の方が勝てる訳だのに、成るべく彼女を勝たせるようにしてやったので、次第に彼女は「勝負事では自分の方がずっと強者だ」と思い上って、「さあ、譲治さん、一つ捻(ひね)ってあげるから入(い)らッしゃいよ」などと、すっかり私を見縊(みくび)った態度で挑んで来ます...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...挙げる者がなかった...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...自然科学者や技術家でも或る少数の人は優れたジャーナリストである場合を沢山挙げることが出来るが...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...しかし素子の左手は三分の一直角以上には挙げることはできない...
外村繁 「日を愛しむ」
...しっかりなさいな」その声に喫驚(びっくり)して眼を挙げると...
豊島与志雄 「反抗」
...一人の子供を挙げることさえできたなら...
中里介山 「大菩薩峠」
...まず光圀を槍玉に挙げる...
中里介山 「大菩薩峠」
...親穂で主な収穫を挙げることを狙いとされ...
中谷宇吉郎 「稲の一日」
...私は重要と思われている作品について代表的なレコードを挙げることにする...
野村胡堂 「楽聖物語」
...曲目を一々挙げるのは煩(わずら)わしいが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かりにその一例を挙げると...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...自分を下手人にする証拠を挙げる気でもなければ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...歳旦の式を挙げることができないのでみな弱り切った...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...ワツと声を挙げるや否や...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...勝手な気焔を挙げるのだつた...
牧野信一 「妄想患者」
...間もなくその太い静脈の絡みついた手を挙げると「ともかく...
蘭郁二郎 「植物人間」
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