...もしあの娘が尊の姪なら――彼は眼を足もとの石から挙げると...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...(突然また凱歌(がいか)を挙げるように)しかし今は大丈夫です...
芥川龍之介 「二人小町」
...実際においてある程度までの効果を挙げることができたのだ...
有島武郎 「星座」
...――ソラは視覚のナマエについてのみ存在を明かにする(代表のオレは代表の一例を挙げること)蒼空...
李箱 「線に関する覚書7」
...貴方は! 貴方は!」「声を挙げるんじゃないよ...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...一つの例を挙げると...
津田左右吉 「学究生活五十年」
...強いてその例を挙げるならばカントを選んで好いであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...一例を挙げるに止めるが...
戸坂潤 「読書法」
...そして各所で成績を挙げるらしいのだが...
中原中也 「我が生活」
...あの酒を持って来い」大尽の貫兵衛が手を挙げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...文学上の流派を挙げることができる...
平林初之輔 「文学方法論」
...「その明方妾が眠れないでゐると先生が妙な唸り声を挙げるのよ...
牧野信一 「好色夢」
...気取つた趣味などを挙げるであらうことを賢い延若丈(だけ)は見越して...
牧野信一 「松竹座を見て(延若のこと)」
...一つの実例を挙げると荘園が新たに設けられ...
柳田國男 「地名の研究」
...一拳を空に挙げるだけでもむだではないと思う」「するとお国許とは別行動でございますか」「そこは折衝の上だ」大助は思案するようにちょっと黙った...
山本周五郎 「新潮記」
...その一例を挙げると...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...とりあえず前祝(まえいわい)に大白(たいはく)を挙げるんだ...
夢野久作 「爆弾太平記」
...間もなく式を挙げる事に決定したのですが...
夢野久作 「復讐」
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