...涙に濡れてゐる顔を挙げた...
芥川龍之介 「秋」
...やがて園ははじめて顔を挙げて人見を見かえった...
有島武郎 「星座」
...自分が一世一代の飛躍を試むべき時だ」と畑水練(はたけすいれん)の気焔(きえん)を良く挙げたもんだ...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...ある地方の如きは一週間も選挙が出来ずに戦った...
大隈重信 「選挙人に与う」
...過激思想から露西亜の宣伝防止問題、普通選挙、デモクラシーと哲人政治、果ては文部省の仮名遣い案、ローマ字問題まで持ち出して見たが、結局不得要領の「う、………あゝ」で受け流されてしまい、記者は御苦労にも一人相撲を取ったのであった...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...その光りのために前に挙げたようなものが総て見えたのである...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...この考えを実証すべき例証をここに列挙することは略しても...
寺田寅彦 「科学と文学」
...知っている人の名を挙げてみたが...
徳田秋声 「黴」
...これを要するにその一国を挙げて徹頭徹尾...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...また選挙期になると...
豊島与志雄 「未亡人」
...儀式の挙行天皇は...
蜷川新 「天皇」
...「…………」平次はうさんな顔を挙げました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...一挙に東京に飛び帰り...
久生十蘭 「あなたも私も」
...一挙して両得なり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...一家の者たちは挙げて皆この仕事に当る...
柳宗悦 「民藝四十年」
...その異常な挙動を見た者は祭をした...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...群集がワーと喚声を挙げた...
山中貞雄 「武蔵旅日記」
...そこに跪いて、両手を天に挙げ、南方の海を歓び迎えた...
和辻哲郎 「鎖国」
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