...適宜に按配しつつまず騒動の概略を述べたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...其の学問の諸々の方法の説だけを比較し按配することも事実出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...それは事実の技巧的な按配を意味する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...大衆文学の浅薄なるものは観念的場面の按配に専念する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...きわめて巧妙な戦術によって按配(あんばい)されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此処に十分に按配されてをり...
中原中也 「宮沢賢治全集」
...一方映畫的内容も面白く巧に按配して...
南部修太郎 「文藝作品の映畫化」
...「風がなくてよい按配(あんばい)だった」と彼は腰を伸ばしながら...
平林初之輔 「五階の窓」
...あれこれを題材的に按配して書く...
宮本百合子 「「結婚の生態」」
...小出さんの話のようすがどうもそんな按配(あんばい)だったよ...
山本周五郎 「末っ子」
...すっかり途方にくれてるような按配(あんばい)だったもんだから」「おいくも焼け死んだって――」茂次は遠くを見るような眼つきをした...
山本周五郎 「ちいさこべ」
...丹青(たんせい)を按配しつつ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...地勢の按配と双方の力の伯仲しているこの軍(いくさ)は...
吉川英治 「三国志」
...いい按配に、周瑜は再び大きな寝息をかき始めている...
吉川英治 「三国志」
...それは各組の頭(かしら)と棟梁(とうりょう)の按配(あんばい)にまかせおく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ごたついているようにも思える』『それはよい按配だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...いい按配(あんばい)に...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あの按配(あんばい)では...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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