...いい按配風もないようである...
犬田卯 「おびとき」
...いい按配(あんばい)だったな」と...
海野十三 「地球要塞」
...こっちでもぬかりなく按配(あんばい)しておいたと...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...政府側で責任をもって適当に按配すればいいではないかと云い始めた...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...きわめて巧妙な戦術によって按配(あんばい)されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中で水蒸気の自然対流を適当に按配(あんばい)して結晶を作って見ると...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...上手に按配して積み上げられてゐた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...母のとり扱いをみていると自分は全で安待合へ招ばれたみずてん芸者という按配である...
矢田津世子 「神楽坂」
...しかし宇乃は榾火の按配(あんばい)や...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...床几(しょうぎ)等を出したり入れたり按配(あんばい)したりする加減に注意するので...
夢野久作 「能とは何か」
...日を按配しとかれないと...
横光利一 「旅愁」
...雨が霽(あが)ったので、『晴れましたぜ、いい按配に、波も穏かで』客は、船底から這いだした...
吉川英治 「篝火の女」
...地勢の按配と双方の力の伯仲しているこの軍(いくさ)は...
吉川英治 「三国志」
...心の推移を待っているといった按配(あんばい)に――一先ず寧子の縁談は...
吉川英治 「新書太閤記」
...「いい按配(あんばい)だこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...居催促もこういう按配(あんばい)に行けば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あの按配(あんばい)では...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...小児の裸体像を無数に按配した天井装飾などの試みられている点から考えても...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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