...都合好く按配して...
井上準之助 「最近欧米に於ける財政経済事情」
...適宜に按配しつつまず騒動の概略を述べたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...大いに私の勝手な空想を按配(あんばい)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...心臓がコトコトと響を立てて躍っているみたいな按配(あんばい)で...
太宰治 「パンドラの匣」
...其の学問の諸々の方法の説だけを比較し按配することも事実出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...きわめて巧妙な戦術によって按配(あんばい)されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...此処に十分に按配されてをり...
中原中也 「宮沢賢治全集」
...上手に按配して積み上げられてゐた...
葉山嘉樹 「万福追想」
...そのむこうに按配よく配置されたつくりものの灌木の間に...
久生十蘭 「泡沫の記」
...「風がなくてよい按配(あんばい)だった」と彼は腰を伸ばしながら...
平林初之輔 「五階の窓」
...砲身は朱塗に按配されて...
牧野信一 「淡雪」
...個々の行為を按配処理することはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...しかし宇乃は榾火の按配(あんばい)や...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...七度戦って七度勝つといった按配であった...
吉川英治 「三国志」
...地勢の按配と双方の力の伯仲しているこの軍(いくさ)は...
吉川英治 「三国志」
...それは各組の頭(かしら)と棟梁(とうりょう)の按配(あんばい)にまかせおく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ごたついているようにも思える』『それはよい按配だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...小児の裸体像を無数に按配した天井装飾などの試みられている点から考えても...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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