...まるで故意に置いてあるような按配に突立っていた...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...適宜に按配しつつまず騒動の概略を述べたのち...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...そこはお互いにいい按配(あんばい)の事であった...
太宰治 「薄明」
...心臓がコトコトと響を立てて躍っているみたいな按配(あんばい)で...
太宰治 「パンドラの匣」
...モンタージュまた一つの場面の推移をはこぶコマ数の按配(あんばい)...
寺田寅彦 「山中常盤双紙」
...政府側で責任をもって適当に按配すればいいではないかと云い始めた...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...よい按配とは思われませんでしたわ」私と妻は階段を地下室へ降りて行く...
外村繁 「落日の光景」
...その中で水蒸気の自然対流を適当に按配(あんばい)して結晶を作って見ると...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...有名なる夜会の事とて一千有余名の来賓に充(あ)つるその献立の如何(いか)に按配(あんばい)され...
村井弦斎 「食道楽」
...個々の行為を按配処理することはできない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いい按配のお茶ッコだしてえ」と...
矢田津世子 「茶粥の記」
...小出さんの話のようすがどうもそんな按配(あんばい)だったよ...
山本周五郎 「末っ子」
...雨が霽(あが)ったので、『晴れましたぜ、いい按配に、波も穏かで』客は、船底から這いだした...
吉川英治 「篝火の女」
...斬るにも自在な反(そ)り按配(あんばい)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...それは各組の頭(かしら)と棟梁(とうりょう)の按配(あんばい)にまかせおく...
吉川英治 「新書太閤記」
...ごたついているようにも思える』『それはよい按配だ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...居催促もこういう按配(あんばい)に行けば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今おじさんがいい按配(あんばい)にしてやろう...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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