...伸び足らぬ者とほどよく按配して全体の調和をよくしてやる...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...ただし彼は効果を考えて過不足のないタッチを按配する器用な芸術家ではない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かっぽれは前から思案にくれていたというような按配(あんばい)なのだ...
太宰治 「パンドラの匣」
...其の学問の諸々の方法の説だけを比較し按配することも事実出来るであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...手落ちなく按配したものに他ならない...
戸坂潤 「科学論」
...ドイツ・ナチスの国粋哲学がフィヒテのこの反技術的自由哲学から出発していることは好く知られている(之にニーチェの権力意志の哲学を按配すれば...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それは事実の技巧的な按配を意味する...
豊島与志雄 「文学に於ける構想力」
...きわめて巧妙な戦術によって按配(あんばい)されていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その中で水蒸気の自然対流を適当に按配(あんばい)して結晶を作って見ると...
中谷宇吉郎 「雪を作る話」
...さかずきほどの穴(あな)をほりその中にとってきた花をいい按配(あんばい)に入れる...
新美南吉 「花をうめる」
...いい按配のお茶ッコだしてえ」と...
矢田津世子 「茶粥の記」
...なんのために逢うのかわからないという按配(あんばい)だったからだ...
山本周五郎 「屏風はたたまれた」
...あくまでも適当に按配され...
夢野久作 「能とは何か」
...とにかく体に着けてみるといった按配...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「いい按配(あんばい)だこと...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...居催促もこういう按配(あんばい)に行けば...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「あの按配(あんばい)では...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いい按配(あんばい)によりかかる物があった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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