...頻りに先方(むこう)を指差すので...
江見水蔭 「月世界跋渉記」
...血走った眼で喬介の指差す方を追っていたが...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...なにか引きずった跡じゃない?」赤沢夫人の指差す先の地面には...
大阪圭吉 「三狂人」
...東屋氏の指差す線に眼を落した...
大阪圭吉 「死の快走船」
...十指の指差すところ...
太宰治 「トカトントン」
...下手のドアを指差す)まだ寝てるな? 寝てたら...
カレル・チャペック Karel Capek 大久保ゆう訳 「RUR――ロッサム世界ロボット製作所」
...指差す方を見ると...
中谷宇吉郎 「面白味」
...いづれ竹を切つて了ふつもりですが――」指差すと...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...」重役らしい人が私の肩を叩いて奥を指差す...
林芙美子 「新版 放浪記」
...あれは?」指差す温室端(はし)の小扉は...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...その鐘といふのは一体何なの?」「あそこに見えるでせう――」と妹が指差す方を見ると...
牧野信一 「「学生警鐘」と風」
...空はたゞ一面に涯しもなく青白く明るみ渡つてゐるだけで月のありかを指差すことは出来なかつた...
牧野信一 「酒盗人」
...私がフロラの指差す上を眺めると...
牧野信一 「祝福された星の歌」
...遠い霞の彼方へ見へもしない足柄上の奥の方を指差すのが習慣だつた...
牧野信一 「その村を憶ひて」
...遠く西北方の空を指差すとゑん/\たる丹沢山の面影が白々しい空の裾に脈々と脊をうねらせてゐる有様が望まれる...
牧野信一 「三田に来て」
...フロラの指差すところを見あげると...
牧野信一 「寄生木と縄梯子」
...南極の方向をくっきりと指差す南十字星の柄が左方の水平線から登っていく...
横光利一 「欧洲紀行」
...」塩野の指差す沖を見ると...
横光利一 「旅愁」
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