...この度の御下命も特に姫の御指命による御内意からの御依頼とやら申すことで...
上村松園 「画道と女性」
...自分が指命を伝達すべき二人の人間と...
海野十三 「国際殺人団の崩壊」
...学務部からの指命を受けて学期末の一ヶ月を臨時の講師に出掛けていたのだった...
大阪圭吉 「寒の夜晴れ」
...原型の彫刻は高村にさせろという御指命で彫工会がお受けをしたのでありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...さて、この暗黒の時に当り、毎月いちど、このご結構のサロンに集(つど)い、一人一題、世にも幸福の物語を囁(ささや)き交わさむとの御趣旨、ちかごろ聞かぬ御卓見、私たのまれもせぬに御一同に代り、あらためて主催者側へお礼を申し、合せてこの会、以後休みなくひらかれますよう一心に希望して居ることを言い添え、それでは、私、御指命を拝し、今宵、第一番の語り手たる光栄を得させていただきます...
太宰治 「喝采」
...職業的なフリーランサーもあれば随時に指命される寄稿者や自発的な投稿者もある...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...曾て自由党の中堅たる土佐派すらも殆ど屏息して彼れの指命を受くるの止むを得ざるに至る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なにかの指命が組内に発せられた模様で...
火野葦平 「花と龍」
...是非とも出演するように方々から指命されたが...
牧野信一 「熱海線私語」
...且つまたゲルマン系の「冒険の歌」より他に歌らしい歌も弁へぬ南方の蛮人(ヒクソス)(私)を指命して一場の演説を所望なさるゝといふ最も趣味拡き紳士よ...
牧野信一 「卓上演説」
...これも私の秘かな命名に依るナルシサスといふ青年人形を指命して置いた...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...父の神の指命によって根国へ渡って行き...
柳田国男 「海上の道」
...大神の指命を受けて神の御子を産み奉(たてまつ)りし物語が多い...
柳田国男 「山の人生」
...きょう評定所の指命で召捕らるるであろうとか...
吉川英治 「大岡越前」
...伝国の大統を指命せられた祥瑞(しょうずい)と思われます...
吉川英治 「三国志」
...――また、関平(かんぺい)と劉封(りゅうほう)とは各五百人を率して、硫黄(いおう)焔硝(えんしょう)をたずさえ、博望坡の両面より、火を放って敵を火中につつめ」次に、趙雲を指命して、「ご辺には先手を命じる」と、いった...
吉川英治 「三国志」
...信長を奔命につからせてしまおうと謀(はか)ったり――すべては霊山の大堂に住む僧形(そうぎょう)の策や指命であった...
吉川英治 「新書太閤記」
...指命もうけて来たのであるから...
吉川英治 「新書太閤記」
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