...このまま指をくわえて引込(ひっこ)んでいるわけには...
海野十三 「未来の地下戦車長」
...そのまま指をくわえて引込む黄金仮面ではなかった...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...指をくわえてひっこむようないくじのない明智探偵ではありません...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...そうして遠いロシアの新映画の先頭に立つ豪傑の慧眼(けいがん)によって掘り出され利用されて行くのを指をくわえて茫然(ぼうぜん)としていなければならないのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...他の人達は指をくわえてなければならないだろう...
徳永直 「工場新聞」
...指をくわえて見ちゃいないよ」「誰を殺すんです?」「爺いをさ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...何かと評判のあった男が皆んな指をくわえて取残されているんだから」「親分」不意にお品が口を出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...仕方がないから指をくわえて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺は指をくわえて引っ込んでもいようが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...源吉の手柄の引立役になって指をくわえて引下がったわけです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...指をくわえて見ているのも変ですから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...警部は指をくわえて...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...それをながめて指をくわえて口惜しいおもいをして来たろうが...
三好十郎 「樹氷」
...……これだけ繁栄している柳沢氏が、指をくわえて、綱豊を迎える筈がない...
山本周五郎 「山彦乙女」
...指をくわえて拝見しているわけにもまいりません...
吉川英治 「江戸三国志」
...元より、迂濶(うかつ)な手出しをする気はないのだが、この場合、指をくわえて、彼の姿を見のがすのはいかにもむざむざな気がしたのである...
吉川英治 「剣難女難」
...指をくわえて追っ払われることなんか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...納戸の軒から指をくわえて...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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