...私の前に坐つて居る市子の方を顋で指し乍ら...
石川啄木 「菊池君」
...今来た方向を指しながら...
梅崎春生 「日の果て」
...表通(おもてどおり)に面した窓を指した...
海野十三 「蠅」
...同遊の横山子、これより水戸に赴かむとて、下館を指して、西に椎尾に下らむとし、澤田子と余とは、立身石を見て、南に筑波町に下らむとす...
大町桂月 「春の筑波山」
...言語には 'table' 'dog' のやうな明かに指し示すことの出來る具體的な物を示すものもあるが...
高田力 「ベーシック英語」
...頤(あご)で部屋の出口を指した...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それだのにあとから/\此處を目指して町の方から坂を下りて來る人の群は段々に増すばかりである...
寺田寅彦 「伊香保」
...この救うべからざる人格的ディレッタントを指している...
戸坂潤 「思想としての文学」
...」と云って青々とした芽を出している梧桐(あおぎり)を指した...
豊島与志雄 「恩人」
...客の名指しの女が独唱する...
豊島与志雄 「北支点描」
...こんなに美しい形をしていますよ」と外套の袖にくっついた雪を指して見せる...
中谷宇吉郎 「自然の恵み」
...用水堀の石垣を指します...
野村胡堂 「古城の真昼」
...三「親分」ガラツ八は指しました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...疑いは真っ直ぐに自分を指していることに気が付いたのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不思議! 不思議! 時計はたしかに一時二〇分の時盤を指してゐる...
萩原朔太郎 「大船驛で」
...庭先きから野辺へかけてのスミレの一種を指した名である...
牧野富太郎 「植物記」
...ペルーとメキシコとを除く新世界のすべての住民を指している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そこを指して正木博士に見せた...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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