...彼は私たちの宿の持主です...
...この店の持主は誰ですか?...
...彼はその土地の土地持ちの一族の持主だ...
...彼女は花屋の持主である...
...飲食店の持主が変わったため、料理の味が変わってしまった...
...またもとの持主に帰らねばならなかった...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...すべての土地に持主の名札が貼られてしまっていた...
太宰治 「心の王者」
...薬とか滋養物とかいふものがきゝすぎるほどきく肉体の持主だから...
種田山頭火 「行乞記」
...その持主の深く撲(う)たれた心のあとがそれとはつきり指さゝれた...
田山録弥 「路傍の小草」
...そうして社長に売渡した器械の持主があとから出て来たのには実価以上の百円やって喜ばせて帰して...
寺田寅彦 「初冬の日記から」
...この女の持主というものを確定してやらないことには...
中里介山 「大菩薩峠」
...お關が言ふんだから確かでせう」「匕首の持主は?」「皮肉なことに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...平衡のとれた鋭敏な知能の持主で...
久生十蘭 「青髯二百八十三人の妻」
...あんな沈着な処置をとれる鋭い頭の持主は...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...野の百合はソロモン王の栄華を尻目にかける頑な心の持主である...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...ところへトパクサと上ッて来たは例の日の丸の紋を染抜いた首の持主...
二葉亭四迷 「浮雲」
...四つ指鉱山の最初の持主はヴァンフォートというオランダ人に殺されたレフェニュウだぜ」第十一章 意外な動き概して驚くべき発見だった...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...軽卒な思想の持主である己れを...
牧野信一 「「或る日の運動」の続き」
...他所のやうに花々しくはないが知り合ひの家がさういふ勝れた凧の持主であるといふだけでも何となく肩身の広い思ひがあつた...
牧野信一 「鱗雲」
...数百株の持主だつた...
牧野信一 「円卓子での話」
...しかしその持主、すなわち半ゲエトルの紳士を見れば、そんなことはふしぎでもなんでもない...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...これもお化みたいな声帯の持主なんです...
三浦環 「お蝶夫人」
...明敏な頭脳の持主でありながら...
夢野久作 「暗黒公使」
便利!手書き漢字入力検索