...自分一人を持てあましてゐるんだよ...
有島武郎 「骨」
...彼が自分の文庫に持てあました書物を...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...お隣りの娘さんひとりを持てあまして死ぬほど苦しい思いをしている...
太宰治 「新ハムレット」
...私も少々持てあました...
豊島与志雄 「好人物」
...自分自身を持てあまして...
豊島与志雄 「白木蓮」
...写真屋で油を売るのも一つの勉強だから」と先生もちょっと持てあましの気味である...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...自分はこの思考を持てあまし...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...六樹園はすこし持てあましたが...
林不忘 「仇討たれ戯作」
...すでに過剰にして持てあましたる官員の中に割込み...
福沢諭吉 「学者安心論」
...現物の俸禄米を持てあました役人は...
本庄陸男 「石狩川」
...身を持てあましてジーベルの家で碌々としてゐるのであるが...
牧野信一 「三田に来て」
...まさか実現もしなかつたが彼等は雨が降ると退屈に身を持てあまして何時も何か奇抜な遊びはないものかと逞ましい戯談(じようだん)を語り合ふのだつた...
牧野信一 「夜の奇蹟」
...学校から帰った後の毎夜毎夜の長い時間を何もしないで持てあましている自分の姿がみすぼらしく目先にちらついた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...自分の力を持てあまして自分を傷け...
宮本百合子 「偶感一語」
...その界隈で持てあまし者の博奕打(ばくちう)ちであった...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...ユダの悪魔(あくま)ぶりにはキリストも持てあましたし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...持てあましたようにいった...
吉川英治 「親鸞」
...かように持てあましているわけでござる」自嘲(じちょう)するように太夫房覚明はそういってわらった...
吉川英治 「親鸞」
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