...もとより彼の「行状」などに興味を持つ者がない...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...もう何人(たれ)も筆を持つ者がなかった...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...ジャークという同一の名を持つ者の秘密結社...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...やつらは持つ者、私は持たざる者、ですから追うのは容易いことではありません...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...それどころか恐ろしい子煩悩の親を持つ者であり...
中原中也 「引越し」
...自分に怨(うら)みを持つ者の心当りだけでも話しておいちゃどうだ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...菊次郎に怨みを持つ者などは想像も出来ないことです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...誰も格別関心を持つ者はなかった...
牧逸馬 「双面獣」
...自分程立派な兩親を持つ者は世界に無いと思ふ信念に心のときめく時程純良な歡喜は無い...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...だれ一人姫君に近い容貌(ようぼう)を持つ者がないではないか...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...力を持つ者のごとく評判せられておりました...
柳田国男 「山の人生」
...ペンを持つ者がうっかりしてこの予想の不幸を書こうものなら...
横光利一 「スフィンクス(覚書)」
...ただシーンと互に息をのんで、しばらくは、目と目の狼狽(うろた)え合い、と再び、「鐘巻自斎しばらく待たれいッ!」タタタタタッと一気に、自斎の前まで夢中に躍り出して来た若者を、末輩の春日新九郎と知った一同は、「や、無礼者めが、な、何でここへ!」「身のほど知らずめッ」後ろから羽交締(はがいじ)めに抱き止める者、腕を捻じとる者、足を持つ者、さながらに刃傷(にんじょう)でもあるような喧噪(けんそう)を起して、ドドドッと後ろの方へ一、二間も退(ひ)き戻した...
吉川英治 「剣難女難」
...正成を義兄(あに)に持つ者といわれて...
吉川英治 「私本太平記」
...「家に土倉(つちぐら)を持つ者なら...
吉川英治 「私本太平記」
...馬を持つ者はわれにすぐ続け...
吉川英治 「新書太閤記」
...やや同情を持つ者は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...偶像を持つ者の心に起こる現象である...
和辻哲郎 「『偶像再興』序言」
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