...極めて軽くて持ち運び易いのである...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ここは、こんど直治の部屋になる筈で、四、五日前に私が、お母さまと相談して、下の農家の中井さんにお手伝いをたのみ、直治の洋服箪笥(だんす)や机や本箱、また、蔵書やノートブックなど一ぱいつまった木の箱五つ六つ、とにかく昔、西片町のお家の直治のお部屋にあったもの全部を、ここに持ち運び、いまに直治が東京から帰って来たら、直治の好きな位置に、箪笥本箱などそれぞれ据(す)える事にして、それまではただ雑然とここに置き放しにしていたほうがよさそうに思われたので、もう、足の踏み場も無いくらいに、部屋一ぱい散らかしたままで、私は、何気なく足もとの木の箱から、直治のノートブックを一冊取りあげて見たら、そのノートブックの表紙には、夕顔日誌と書きしるされ、その中には、次のような事が一ぱい書き散らされていたのである...
太宰治 「斜陽」
...おのれの妻子の宅にせっせと主人の金を持ち運び...
太宰治 「新釈諸国噺」
...こっちへ持ち運び...
太宰治 「正義と微笑」
...鍋を部屋のなかに持ち運び...
太宰治 「春の枯葉」
......
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...その日の弁当(持ち運び映(ば)えのしない)を鴉でも喙(ついば)むだけの骨折甲斐のない包みにして積み重ねた石ころの上に置いて...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...三本を持ち運びながら...
永井荷風 「ひかげの花」
...風呂敷へ包んで手軽に持ち運び...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...持ち運びは出來ないぜ」平次はその隣りの庭石と...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大きすぎて持ち運びが出来ぬというほどではありませんでした...
フランセス・ホッヂソン・バァネット Frances Hodgeson Burnett 菊池寛訳 「小公女」
...一定の住居を有たずに天幕と持ち運びの出来る小屋に住んでいるので...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...持ち運びの面倒な物を守る人数も多くて...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...半熟の卵に焼塩添へて女の持ち運びし杯盤(はいばん)は...
森鴎外 「そめちがへ」
...また持ち運びのできる台所を持っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一人の力では屍体(したい)の持ち運びがかなわぬゆえ...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...木の道具類で持ち運びに不便なものは...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
...持ち運びだって不便ですぜ...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
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