...東京から持ち越したインフルエンザのためにある病院へはいることになった...
芥川龍之介 「少年」
...以前は薬食いとして冬まで持ち越し...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...―――昨日からの持ち越しの問題が...
谷崎潤一郎 「細雪」
...こんなことは正月まで持ち越したくないから...
豊島与志雄 「神棚」
...俺らは甲州から持ち越した溜飲が...
中里介山 「大菩薩峠」
...山から落ちた勢いをなし崩(くず)しに持ち越して...
夏目漱石 「坑夫」
...一二年前から一昨日(おととい)まで持ち越した現在に等しい過去である...
夏目漱石 「坑夫」
...髯(ひげ)も延びるだけ延ばしておそらくは去年から持ち越したものと思われるが目鼻立ちはほかの連中とは比較にならぬほど立派である...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...しかしそれは宵(よい)から持ち越した悪感情...
夏目漱石 「明暗」
...顧(かえり)みると過去から持ち越したこの一条(ひとすじ)の夢が...
夏目漱石 「明暗」
...そして、重大なる事件は未解決のままに、夜を持ち越して、明けたのであった...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...半年前の紛擾を持ち越し...
久生十蘭 「悪の花束」
...同じ顔ぶれで持ち越して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あした顔を見てこの気持がほぐされるまで持ち越し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...も一つ以前からの持ち越しかも知れないからである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...少し離れて真間の弘法寺など明治時代に持ち越したが...
山本笑月 「明治世相百話」
...これらは江戸から持ち越して明治時代には相当客足をひいたものだが...
山本笑月 「明治世相百話」
...三日前から持ち越して来ているものであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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