...しかし架上の書籍なるものの鏡のやうに持ち主を映(うつ)すことは兎(と)に角(かく)何か懐しい...
芥川龍之介 「蒐書」
...彼はどう言う美少年よりもこう言う頭脳の持ち主を愛した...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...そのライターの持ち主が寝ていたのだ...
海野十三 「ネオン横丁殺人事件」
...持ち主のハギンス氏に尋ねた...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...自分のようなものにはこの劇中でいちばんかわいそうなは干物(ひもの)になった心臓の持ち主すなわちにんじんのおかあさんであり...
寺田寅彦 「映画雑感(3[#「3」はローマ数字、1-13-23])」
...そうした不平をいう弟子にはまた当然独創力に乏しい弱い頭の持ち主が多いわけである...
寺田寅彦 「空想日録」
...先生はきちんとした事が好きであったにかかわらずきちんとしうるためにはあまりに暖かい心臓の持ち主であったかもしれないと思うからである...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...持ち主の知合いに頼まれて...
徳田秋声 「爛」
...ソフト・マインドの持ち主であったことを証明している...
平林初之輔 「作家としての小酒井博士」
...王子は汲めども尽きぬ才能の持ち主だと知ってはいたが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...このダイヤの持ち主をご存じなのでは?」「ええ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...実際、俺こそ別名ビンセント・ダッシュウッド卿で、一族の当主、邸宅の持ち主だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...彼女はスバラシイ機智と魅力の持ち主であった...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...早く持ち主が来てくれればいい...
夢野久作 「白髪小僧」
...百歩離れて人を仆すという神技の持ち主です」「では...
吉川英治 「新・水滸伝」
...その時代における最高度の生命形態の持ち主を代表する生体の中で...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...この家の持ち主かね」「そうです」「どこに住んでいるね」「G町です」と...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...また自分と久松との恋が許嫁(いいなずけ)のおみつにいかなる苦痛を与えるかということにさえもかつて気づかなかった単純な心の持ち主である...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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