...けれども彼は前にも言つたやうな鋭い頭脳の持ち主だつた...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...この畑の持ち主(ぬし)以外に誰も取る事は許されていない...
芥川龍之介 「百合」
...肥料会社との交渉‥‥そのほか鰊漁(にしんりょう)の始まる前に漁場の持ち主がしておかなければならない事は有り余るほどあるのだ...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...みんな持ち主の手にかえりました...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...持ち主に知らせるにしても斷崖は上れません...
江南文三 「相川おけさ」
...嗄れた声の持ち主だ...
ジョージ・オーウェル George Orwell The Creative CAT 訳 「絞首刑」
...」温室の持ち主は...
薄田泣菫 「茶話」
...不幸な性格と女の論理の持ち主という定義を出なかったし...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
...世の安寧に反して極悪事件を起こすああした輩の反道徳的行為を正道に導く光ともなる博愛的思想の持ち主と思われるのは...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...持ち主はラッセルズ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...警部が独創的な考えと捜査方法の持ち主だと分かり始めた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...両人とも不屈の闘志と決断の持ち主...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...もじゃもじゃ浮浪者がこの車の持ち主だと知っていたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...きっとすごい体力の持ち主で...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...それを捕捉することはもっと大きな威力の持ち主に属しているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...三味線を踏み折ってしまった……そのまま当病室(こちら)へ連れて来られたという痛快なローマンスの持ち主で御座います...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...演(や)ればずいぶん演り得る隠し芸の持ち主はいそうである...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちまち激情を発しるだけでなく――それを実行せずに措(お)かないといったような不覊(ふき)奔放な性格の持ち主を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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