...本当の持ち主をつきとめるんだ...
海野十三 「恐怖の口笛」
...そのくらを持ち主からかりうけて...
江戸川乱歩 「宇宙怪人」
...この宝ものをもとの持ち主に返すんだ...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...器量のよくないので美しい腕の持ち主もある一方ではまた美しい顔とむしろ醜い腕との結合もあるようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...その脳の持ち主に何がしかの影響を及ぼすことになってもよさそうに思われて来る...
寺田寅彦 「蒸発皿」
...彼は鉄のような神経の持ち主だ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「空家の冒険」
...元は丈夫で強靱な身体の持ち主であろう...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...又ラディカルな思想や思想表現の持ち主ならば...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...当時この家の持ち主であったアレクサンドル・カルロヴィッチ・フォン・シュミットという退職中佐によって建てられたものらしい...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...どこまでもやさしい心の持ち主だった父は...
堀辰雄 「花を持てる女」
...もじゃもじゃ浮浪者がこの車の持ち主だと知っていたら...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「鉄面皮」
...あの塩浜の持ち主とやらの家まで往って...
森鴎外 「山椒大夫」
...平民式の貴族気質の持ち主であることもよく察しられるのである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...そんな非愛郷心の持ち主(ぬし)はないというのである...
吉川英治 「梅ちらほら」
...豊満な肉体の持ち主ではあり...
吉川英治 「平の将門」
...たちまち激情を発しるだけでなく――それを実行せずに措(お)かないといったような不覊(ふき)奔放な性格の持ち主を...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...多分にお道化(どけ)もして見せられる半面の持ち主だった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...自分と似ているような存在――対比されるような才腕の持ち主を――たれも好かないのはひとの通有性であることに...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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