...未だ鏡に向つて檢査する機會を持たないが恐らくは眼も潤ひ且つ輝いてゐよう...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...海の中のは決して花を持たないし...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...時計を持たないのさ...
薄田泣菫 「茶話」
...紹介状を持たない方にはお目に懸らないことにしております」という意味を...
谷崎潤一郎 「客ぎらい」
...自分の声が彼等の耳に何等の響も持たないことをすっかり忘れて...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...* コントに好意を持たない人々のためにコントの先輩サン・シモンを置きかえても好い...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そのままでは発言権を持たない...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...その意味で党派性を持たないのであるが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...彼等は不平を申出る力を持たない...
富田常雄 「刺青」
...信仰を持たないと公言して誇らしい顔をするが...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...審理日の確定を左右する力はなにびとも持たない...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...いかなる能力の観念も決して持たないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...平生はあまり興味を持たないことであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...嬶(かかあ)も妾(めかけ)ももちろん持たない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...日本人が土地の租借権を持たない事...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...何の感傷も持たない杖の音をさせて立ち去った...
吉川英治 「大岡越前」
...刀を持たないからである...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それはソクラテスのダイモンや神託ほどにも宗教的色彩を持たない...
和辻哲郎 「孔子」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??