...急行切符や領事の裏書きした旅行券を持たせてやるところである...
丘浅次郎 「我らの哲学」
...家を持たせてやるが...
永井荷風 「ひかげの花」
...これに持たせてやる文箱(ふばこ)が無い...
中里介山 「大菩薩峠」
...それを小使に持たせてやる...
長塚節 「教師」
...一軒の家まで持たせてやることに話がきまつてゐるところを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...傍にいる男に板場へ持たせてやる)茂兵衛 わしは今ここを通りかかったばかりで...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...こまかに隆ちゃんに持たせてやるもののこと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...其処で豚の仲買人に豚を売つてその代金を娘に持たせてやるため)...
三好十郎 「おスミの持参金」
...その翌日の昼ごろに源氏は山手の家へ手紙を持たせてやることにした...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...そして刑部にそれを持たせてやると...
山本周五郎 「日本婦道記」
...榮子に持たせてやる涎掛(よだれかけ)だの帽子だのの買物に行つた其(その)日の悲しい寂しい思ひ出がある...
與謝野晶子 「帰つてから」
...心のわからぬ者に持たせてやるのも不安心だが……と考え込んでいるうちに彼の胸底から...
吉川英治 「江戸三国志」
...今日は格別のお慈悲で打物を持たせてやるから...
吉川英治 「剣難女難」
...ふたたびそれを張遼に持たせてやると...
吉川英治 「三国志」
...そして折々に珍しい食物とか衣服など持たせてやるので...
吉川英治 「三国志」
...屈強(くっきょう)な者をえらんですぐ持たせてやるつもりです...
吉川英治 「私本太平記」
...兵が筆紙を持たせてやると...
吉川英治 「新書太閤記」
...束脩(そくしゅう)に持たせてやる...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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