...おやと思ってその次のやつへ足をかけるとまたぐらりとくる...
芥川龍之介 「槍が岳に登った記」
...そのとき筏がぐらりとかたむいた...
海野十三 「恐竜島」
...ぐらりと傾(かたむ)いた...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...そしてぐらりと傾斜(けいしゃ)した...
海野十三 「不沈軍艦の見本」
...ぐらりと船は傾いて...
太宰治 「新ハムレット」
...のんべんぐらりと...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...長い体をぐらりと横へ引っくら返った...
徳田秋声 「足迹」
...凧はぐらりとかたむきました...
豊島与志雄 「椎の木」
...どどどど……ぐらり...
豊島与志雄 「春」
...馬車が急にぐらりと搖れる...
長塚節 「商機」
...霜柱(しもばしら)が庭(には)から先(さき)の桑畑(くはばたけ)にぐらり/\と倒(たふ)れつゝある...
長塚節 「土」
...棺桶(くわんをけ)は据(すわ)りが惡(わる)い所爲(せゐ)か途中(とちう)で止(や)まずぐらり/\と動搖(どうえう)した...
長塚節 「土」
...船底(ふなぞこ)が觸(さは)つて立(た)つて居(ゐ)る身體(からだ)がぐらりと後(うしろ)へ倒(たふ)れ相(さう)に成(な)つた...
長塚節 「土」
...」急にぐらりと船が揺れた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...黄八丈がぐらりとして橋の上へ横っ倒しに落ちるかと思うと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...なんともいえないおそろしい瞬間……気が遠くなる前のあのよろめくような感じ……地面が足の下でぐらりとゆれる...
久生十蘭 「だいこん」
...ぐらりと傾(かし)いだ船を踏みつけるようにして...
本庄陸男 「石狩川」
...骨の継ぎ目継ぎ目がぐらりぐらりと弛んで……足の裏が腫れぼったく熱くなって……頭の中が空っぽになって……その身体(からだ)をぐったりと椅子に寄せかけて……眼を閉じて……全身の疲れが快よく溶けて……流れて……恍惚となって……...
夢野久作 「暗黒公使」
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