...街でタキシーを拾うのはむずかしくなって来ていたので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...拾う――といつても遺失物を拾ふといふのではない(東京には地見といふ職業もあるさうだが)...
種田山頭火 「行乞記」
...捨菜を拾うてきて漬ける...
種田山頭火 「其中日記」
...濱から拾うて來た小石で...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...大(だい)を遺(わす)れて小(しょう)を拾う...
福田英子 「妾の半生涯」
...私は地をすって行く手綱を拾うと同時に...
牧野信一 「ゼーロン」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...追々生肉を好まぬようになったが今なお骨を拾うて歯を磨(と)ぐ...
南方熊楠 「十二支考」
...鬼が無数の豆を数え拾う内に...
南方熊楠 「十二支考」
...他の鳶が拾うて空を飛び廻ってまた落すと...
南方熊楠 「十二支考」
...一日(あるひ)太子浴するとて脱ぎ捨てた腰巻を拾うて帰国を急ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...誰のお世話にもならねえ人の捨てた物を拾うのに...
山本周五郎 「風流太平記」
...お客を拾うことに腐心しているようであるが...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...彼は足元で弾丸を拾う乞食の頭を跨(また)いだ...
横光利一 「上海」
...「望みにまかせ、拾うてくれよう...
吉川英治 「新書太閤記」
...骨は、わしらが拾う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵どのの骨を拾うて帰るかも知れぬのだぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...駈け出して行って雀を拾う...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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