...鏡の裏面に紫外線ペイントで書いてある秘密文字を拾うことができた...
海野十三 「暗号数字」
...焚きつけの木切を拾うてくる...
種田山頭火 「其中日記」
...断然一粒の米も拾うて釜へ入れるのである...
種田山頭火 「私の生活」
...そして征服者の大軍の通り去った野に落ちちらばった弾殻(たまがら)を拾うような仕事に甘んじると同じような事になりがちである...
寺田寅彦 「備忘録」
...またいろいろの人があっておれを拾うてくれる...
中里介山 「大菩薩峠」
...骨はわれわれで拾うから...
久生十蘭 「ノア」
...拾うようにして進まなければならなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...大(だい)を遺(わす)れて小(しょう)を拾う...
福田英子 「妾の半生涯」
...私は地をすって行く手綱を拾うと同時に...
牧野信一 「ゼーロン」
...自転車で日比谷あたりに捨てられた仔猫を拾うて...
三浦環 「お蝶夫人」
...それを拾うとまるで鳶の形した...
室生犀星 「幼年時代」
...発熱のぐあいで硝子のかけらを拾うだけでも影響して来るものらしい...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...またかりに前住民の用いたものを踏襲したとしてもその相続は吾々が野原で矢の根石を拾うなどとは事変り...
柳田國男 「地名の研究」
...「お帰りなさいませ」「酒の支度せい」いきなりいって――「お客を拾うて来たぞ」「それはそれは...
吉川英治 「新書太閤記」
...そこで先に取り落した自身の槍を拾うと...
吉川英治 「新書太閤記」
...「試しに、卓上の箸を落して、拾うと見せ、そっと女の脚へ触(さわ)ってごらんなさい...
吉川英治 「新・水滸伝」
...骨は、わしらが拾う...
吉川英治 「宮本武蔵」
...武蔵どのの骨を拾うて帰るかも知れぬのだぞ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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