...赤鉛筆で丸を入れてある文字を拾うてお読みやす」「なに...
海野十三 「蠅男」
...鳩が餌を拾うでしょう」と藤さんがいう...
鈴木三重吉 「千鳥」
...焚きつけの木切を拾うてくる...
種田山頭火 「其中日記」
...あの前にはお舎利様があるというので拾う者もあった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...五人はそこに転がっていたバケツを拾うなり水槽へ我おくれじと駆けだした...
永井隆 「長崎の鐘」
...拾うのは従者に拾わせたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...捨てる神があれば拾う神がある...
正岡容 「圓太郎馬車」
...一日(あるひ)太子浴するとて脱ぎ捨てた腰巻を拾うて帰国を急ぎ...
南方熊楠 「十二支考」
...非常に美しい人でもある人を拾うことのできましたのは...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...それを拾うとまるで鳶の形した...
室生犀星 「幼年時代」
...身を跼(かが)めて丸薪の一本を拾うと...
山本周五郎 「さぶ」
...落ちた帽子を拾うが否や...
夢野久作 「暗黒公使」
...途中(みちなか)で拾うた赤い布片(きれ)なぞを持って帰ってやりますとこの花子奴(め)が……この娘の名前で御座います……コイツが有頂天も無う喜んでおりましたそうで...
夢野久作 「笑う唖女」
...途中、正季(まさすえ)は敵の捨てた折れ弓を見つけて、「たれか、あれを拾うて、兄上へ差上げい...
吉川英治 「私本太平記」
...「お帰りなさいませ」「酒の支度せい」いきなりいって――「お客を拾うて来たぞ」「それはそれは...
吉川英治 「新書太閤記」
...うしろにおる女性はたれでおざるの」「お、これか」忘れていたものを思い出したように、ふり向いて、「途中で、拾うて来た、おんなじゃよ」「ほ...
吉川英治 「新書太閤記」
...箸を拾う振りをしながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...自分の木剣を拾うが早いか...
吉川英治 「宮本武蔵」
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