...千代子はそれを拾ひあげて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...どんなものか知らぬが弐百五拾円という突飛(とっぴ)な価には驚かされる...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...たいへんな意味を拾い出したのであった...
海野十三 「火星兵団」
...「おや、結構な印籠が……」お玉はそれを、町の方へ向けてなるべく明るいようにして、仔細に見ると、梨子地(なしじ)に住吉(すみよし)の浜を蒔絵(まきえ)にした四重の印籠に、翁(おきな)を出した象牙(ぞうげ)の根付(ねつけ)でありましたから、「こんな結構な印籠を、お前どこから持って来たえ、拾ったのかえ、どこで拾ったの」犬は神妙に首を俛(た)れております...
中里介山 「大菩薩峠」
...枕を拾ってお君に打ちつけたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...短躯長剣の柳田なにがしという青年を一人拾い...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこらに転がっていた電気を拾って来たものではない...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...この寒いのに膝掛を拾われては東京を出るとき二十二円五十銭を奮発した甲斐(かい)がない...
夏目漱石 「京に着ける夕」
...読めもしない西班牙語の新聞の見出しを拾っていた...
野上豊一郎 「闘牛」
...見つけると直ぐ投り込んだのか」「拾つた時は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拾つて見ると、丁度手頃な根附で、眞中に穴まであいて居りますが、彫刻(てうこく)は怪奇を極めて、唐草模樣(からくさもやう)と鬼のやうな縮(ちゞれ)つ毛(け)の人間の首と、それから得體の知れない髯文字(ひげもじ)がベタ一面に彫(ほ)つてあつたのを、暢氣(のんき)なガラツ八は、自分の煙草入れに附けて、そのまゝ腰に挾(はさ)んで歩いて居たのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...紐も結び目もそつくりしてゐるのは有難い」平次はそれも甚三に拾はせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御家人株の売手が拾歳(とお)下なので...
長谷川時雨 「木魚の顔」
...それでも事態を収拾するために何かやらなければならない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「見えざる力」
...(見廻して吉村の飲んでいた酒の入っている徳利を見て、拾う)妙だねえ、あの騒ぎに、ひっくり返りもしないでいる...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...又は種を拾ひ実生(みしやう)を育てる手数があり...
柳田國男 「信濃桜の話」
...宝石を一つ一つ拾い上げてインキを切り...
夢野久作 「涙のアリバイ」
...収拾(しゅうしゅう)もつきますまい」「む...
吉川英治 「新・水滸伝」
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