...また連れだって拾い物に出かけた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...風が吹くとわたしはそこに栗拾いに往(い)った...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「いくら?」「四拾円...
太宰治 「親という二字」
...何気なく拾おうとなさったら...
太宰治 「斜陽」
...月草と石ころとを拾うてきた...
種田山頭火 「行乞記」
...裏を歩いたついでに拾うてきた枯枝で...
種田山頭火 「其中日記」
...やむことをえないで、街へ出かける、まづW店で一杯ひつかけ、その勢ひで、S店で米を借りて戻つた、途上六句拾つた...
種田山頭火 「其中日記」
...私達は其のすぐ傍の小川から軟かな赤味を帶びた石を拾つてきて朱と名づけ(たまに同質の石で白色のもあつた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...危く拾いものをした命だし...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...胸を躍らせ枯枝を拾って投げつけるうち手心をおぼえてうまくうちあてた...
中勘助 「島守」
...七拾七万八百石の島津家の門内へ乗込もうとする...
中里介山 「大菩薩峠」
...婆が拾うべと思って追いかけて行ったら...
中里介山 「大菩薩峠」
...時折り俺たちをいたぶりに来る、あの焚木拾いか、それとも盆栽採りか――思わずそんな気がしたので……...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...五ツで二分と負けとこウ、これでも驚かなきゃ、ドンと三貫(かん)、ええッこの娘もそえもンで、弐拾五銭、いい娘だぜ、髪が赤くて鼻たらし娘だ!」私は、長崎(ながさき)の石畳の多い旧波止場で、義父が支那人の繻子(しゅす)売りなんかと、店を並べて肩肌(かたはだ)抜いで唐津の糶(せり)売りしているのを思い出した...
林芙美子 「清貧の書」
...私は小供対手(あいて)にやはり紙屑拾いをばその日の業(わざ)となしたりしに...
福田英子 「妾の半生涯」
...こゝにあるわ――」細君が棒縞のタオルのパヂヤマを拾ひあげると...
牧野信一 「痴日」
...自分が拾われた子などということを覚え...
山本周五郎 「柳橋物語」
...誰のじゃ』『それは……』『中間があの小屋の中に落ちていたと拾って来たのだ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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