...もとより貝拾ふ少女子(をとめご)が...
石川啄木 「漂泊」
...次はまた左へ九十度廻して(3)なる向きで文字を拾いその次にまた廻して(4)なる向きで字を拾う...
海野十三 「暗号の役割」
...喬介は何かチラッと光る物を拾い挙げて私の側へ寄り添った...
大阪圭吉 「カンカン虫殺人事件」
...拾貫メ欠けちや心細いだらう...
関根金次郎 「本因坊と私」
...熟蚕(しき)を拾ったり繭を掻いたり自身働いて溜めた巾着の銭で...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...手頃な石を拾って...
豊島与志雄 「交遊断片」
...人間の息吹のかかったものは凡て拾い出すように頼んでいるにも拘らず...
豊島与志雄 「「自然」」
...それを拾いあげた...
アネッテ・フォン・ドロステ=ヒュルスホフ Annette von Droste=Hulshoff 番匠谷英一訳 「ユダヤ人のブナの木」
...二つになって落ちた焼餅をまた拾い上げてマドロスの頭へ積み重ねたから...
中里介山 「大菩薩峠」
...』かくいひてとりおとせる肋骨を拾ひ揚げながら...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...――あの煙草入を拾つたとき...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...樽拾いの小僧の元吉の口を塞いだ上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...よく小さな焚木(たきぎ)を拾いがてらずんずん下の方まで降りていったりする...
堀辰雄 「卜居」
...私は馬車を拾って...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
......
三好達治 「山果集」
...割り竹の拾い箸を掴(つか)んで...
山本周五郎 「風流太平記」
...夕風に転がってゆくそれを追って拾っていたが...
吉川英治 「黒田如水」
...むっくりと起きて、それを拾った...
吉川英治 「無宿人国記」
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