...房州辺から一貫目二円ぐらいの草を買って拵えているのだ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...そしたら着物を着てやろうというので蚊帳(かや)で着物を拵え素透(すどお)しでよく見えるのに平気で交番の前を歩いていた...
高村光太郎 「回想録」
...それ迄は私の仕事など「勝手なものを拵えている...
高村光太郎 「回想録」
...向うの端に小さな急拵えの...
橘外男 「仁王門」
...ちょっとした酒の肴も拵えておいてくれました...
豊島与志雄 「土地に還る」
...少しまとまった金を拵えました...
豊島与志雄 「肉体」
...砂糖壺の底をはたいて拵えたおはぎの甘さに...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...「あんたが拵えたのでないとすると...
豊島与志雄 「窓にさす影」
...俺に沙汰無しで拵えたことがちっとばかり不足といえば不足だが...
中里介山 「大菩薩峠」
...今度は嚢を拵えるのも面倒だというので...
正岡子規 「死後」
...別に作人(さくにん)百姓ばかりの寄合いば拵えたらええて...
三好十郎 「斬られの仙太」
...入って来たのは旅拵えで...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...一度や二度の弁当で済む時ならばお登和にサンドウィッチを拵えさせますが手製のサンドウィッチを食べては買った品を食べられません...
村井弦斎 「食道楽」
...毎度お話に出るマイナイソースを少し固く拵えてパンへ塗って生の赤茄子へ沸湯(にえゆ)をかけて丸のまま皮を剥(む)いて薄く切ってパンの間へ挟んで小さく切ります...
村井弦斎 「食道楽」
...沢山拵えておいてお客に出しても御馳走になります...
村井弦斎 「食道楽」
...何でも食物は自分で拵えると安い物です...
村井弦斎 「食道楽」
...一晩にこんな山を泥から拵えたことがあるかい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...たんねんに拵えた丸薬大の鼻くそを...
吉川英治 「くせ」
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