...私なら鮭の頭だけ拵える...
高村光太郎 「回想録」
...「私もこんど好い春着を拵えたわ...
近松秋江 「うつり香」
...楽しんで自分の気の合ったようなおもちゃばかりを拵えてみたいが...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...女郎蜘蛛の巣で蝉取りの道具を拵えて遊ぶのである...
豊島与志雄 「蜘蛛」
...近々のうちに拵えなければならない...
豊島与志雄 「生あらば」
...何故にそう平地を深く掘り下げて線路を拵えたものか分らないが...
豊島与志雄 「微笑」
...花袋君の「蒲団(ふとん)」も拵えものである...
夏目漱石 「田山花袋君に答う」
...羽織の一枚も拵えるようにと思って...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...おなじ拵えの二尺一寸の打太刀...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...働けば拵えられる人々が...
宮本百合子 「現実に立って」
...十何種かの御馳走を拵え...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何でも食物は自分で拵えると安い物です...
村井弦斎 「食道楽」
...第二十三 米のスープは牛か鳥の上等スープを拵えて裏漉(うらごし)にした御飯をのばしたものです...
村井弦斎 「食道楽」
...お前の内で拵(こしら)えるような物を拵えろと云う...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...どこに身なりを拵えて...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...河原のまん中にこんな物を拵えて...
山本周五郎 「半之助祝言」
...食事拵えや茶の接待は近所の人びとがして呉れた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...新田旗の一引両の旗に拵え直して持ち廻っている隊がたくさんある...
吉川英治 「私本太平記」
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