...いくら拭(ぬぐ)っても拭いきれない過去の汚点がその肉体に滲(し)み着いていた...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...いんがん」「左様」「どういう字を書くのだ」「淫は富貴に淫するの淫の字――これは愛染明王が大貪著時代(だいどんじゃくじだい)の拭うても拭いきれない遺品(かたみ)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなかに拭いきれないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...不気味なものは拭いきれない...
吉川英治 「大岡越前」
...彼の先入主は拭いきれない...
吉川英治 「私本太平記」
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