...彼の友人達が拠金してこの碑を建て...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...予(あらかじ)め証拠品を作って置いたという訳だね...
江戸川乱歩 「鬼」
...なにか証拠があるんですか?」「兇器ですよ」警部補は歩きながら投げ捨てるように云った...
大阪圭吉 「白妖」
...……ひと休みして出かける……論より証拠だ……(杖(つえ)にすがりながら歩く)メドヴェージェンコ (腕を支えてやりながら)こんな謎々(なぞなぞ)がありますよ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...矛盾という関係そのものが生じて来る処の根拠を以て矛盾を意味せしめる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それ自身事実であってその他に何か別に合理的な根拠を求める必要を有たない筈のものであった...
戸坂潤 「思想としての文学」
...之は評論家がその文壇人としての個人的な印象をまだ充分に組織的に客観化普遍化していない証拠だが...
戸坂潤 「文芸評論の方法について」
...疑うべからざる証拠のあるものを...
中里介山 「大菩薩峠」
...或いは孤島に根拠を置いてみようか...
中里介山 「大菩薩峠」
...こんなに乱されていることが論よりの証拠――やがて...
中里介山 「大菩薩峠」
...身代とお蔦を手に入れた由兵衛に疑いはかかるが証拠が一つもない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...証拠は夢であった...
葉山嘉樹 「乳色の靄」
...……論より証拠、ここに写しを持っています……」懐中からの捕物帳を出して、歌を写し取ったところを指しながら、「……どうです、ちゃんと、『旅寝の衣、かはかつや』と書いてあるでしょう」顎十郎は、捕物帳を手に取って眺め、「なるほど...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...その証拠には、この老人は、ひとの眼に触れたこともないような、藪(やぶ)かげの一輪の花の消息にさえ、ちゃんと通じているのである...
久生十蘭 「キャラコさん」
...明白な証拠から言えることはギルレイ氏が苦労人でもなく...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「ギルレイ」
...考え直し自己を訂正し誤れる論拠は潔くこれをすてることこそ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...総じて戦国初頭から群雄割拠(かっきょ)しはじめた各地の豪雄英傑のあいだには...
吉川英治 「新書太閤記」
...何ら主観的要求の証拠とはならない...
和辻哲郎 「鎖国」
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