...しかし僕の架上(かじやう)の書籍は集まつた書籍である証拠(しやうこ)に...
芥川龍之介 「蒐書」
...淡路島に根拠地をおいていたということは...
海野十三 「少年探偵長」
...何か証拠でも」木場は平気で云ってのけた...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...人を突いた証拠が立派に揃っております...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...那覇(なは)を根拠地にして小笠原へ行き...
服部之総 「黒船来航」
...いわんや聖骨によって開国を所期するの迂を正銘本気で考えた証拠として...
服部之総 「撥陵遠征隊」
...なにひとつ信拠(しんきょ)するにたる手がかりがないのだ...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...その証拠をくれる?」宏子はこくりと合点した...
「海流」
...いずれも根拠が薄弱である...
武者金吉 「地震なまず」
...我々の予測の根拠となるような未来のしるしはほとんど見当らないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...したがって安政年間までもこの踊が行われていたという証拠にはならぬが...
柳田国男 「海上の道」
...実はこの『勲功記』を根拠とする者も少なからず...
柳田国男 「雪国の春」
...吾助はかの証拠品を恭(うやうや)しく包み直し...
山本周五郎 「長屋天一坊」
...回游魚の習性を根拠とする鯨群の遊弋(ゆうよく)方向に及び...
夢野久作 「近世快人伝」
...夢の証拠には、吾輩の眼で見ると、あの解放治療場内には先刻(さっき)から人ッ子一人いないんだよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...割拠(かっきょ)していた群雄のおびただしい複数が...
吉川英治 「新書太閤記」
...女犯(にょぼん)の証拠をにぎられたのが汝(てめえ)の災難...
吉川英治 「親鸞」
...その出家が内的必然から出た証拠である...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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