...それを強(し)いてお目通りへ持って参れと御意(ぎょい)なさるのはその好(よ)い証拠ではございませぬか?」家康は花鳥(かちょう)の襖越(ふすまご)しに正純の言葉を聞いた後(のち)...
芥川龍之介 「古千屋」
...誤植を訂正し引用欧文の訳解を増補せしのみ著者の拠る所は人性深底の経なり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...全く『完全な証拠』に違いない...
江戸川乱歩 「殺人迷路」
...憲法の精神に拠って治績をおさめようとする抱負もありながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...竹さんが僕に前から思召(おぼしめ)しがある証拠ではなかろうか...
太宰治 「パンドラの匣」
...これは神様のお喜びになっておる証拠じゃ...
田中貢太郎 「海神に祈る」
...それに準拠して未来に対する志向を定めるというのではなく...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...これがかの我々を我々の精神及び神の認識に達せしめる根拠ほど堅固でも分明でもないことが認められるゆえである...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...其のキールケゴールは今日の弁証法的神学者達の拠り所となっている...
戸坂潤 「読書法」
...ラマルティーヌの「人生は死によってその厳粛なる第一音を奏せらるる未知の歌への前奏曲にあらずして何んぞ――」という意味の詩に拠(よ)った「前奏曲」が最も通俗でかつ面白くもあり...
野村胡堂 「楽聖物語」
...その根拠を人の心の中に見つけ出すのは簡単だ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...後者は横浜に本拠を置くから野毛山と称え...
久生十蘭 「魔都」
...まだレフレクションに捉われてる証拠さ...
二葉亭四迷 「私は懐疑派だ」
...含みのある言葉が証拠だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...福田禄太郎二家の言(こと)に拠るに...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...攘夷の議に拠ってまず国論民心を統一し...
山本周五郎 「新潮記」
...等々力久蔵は暫く考えてから承諾の証拠に...
夢野久作 「二重心臓」
...そのご筑波の小田城や関城に拠って...
吉川英治 「私本太平記」
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