...しかとした証拠がござるかな...
芥川龍之介 「竜」
...局外者だから根拠は単純でも貧弱でも兎(と)に角(かく)婦人側に同情が出来たのだ...
伊藤野枝 「最近の感想」
...大切な証拠物件を何もかもみな持っていかれた...
海野十三 「四次元漂流」
...この理屈はある一事を証拠だてることになる...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...もっともその後証拠不十分で放免になったと聞いたが...
大杉栄 「続獄中記」
...出水と霜と火との下にたよりになる根拠を獲得したうえで...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ほどよいところで証拠不充分...
太宰治 「新ハムレット」
...結局は普通の人間に過ぎないのだと云う證拠を見たら...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...彼の説だというのに拠れば...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...和服が決して不合理なものばかりでないということの証拠がほかにもいろいろ捜せば見つかりそうに思われる...
寺田寅彦 「日本人の自然観」
...それをもってそれが非芸術だという根拠となるのであろう...
中井正一 「映画のもつ文法」
...確(たしか)な証拠はなかったが...
永井荷風 「ひかげの花」
...わたしの仕業でないという証拠...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...多分インドで出来たのでなく江乙の語に拠って支那で作られたものかと思う...
南方熊楠 「十二支考」
...この際しりぞけることのできない証拠であると思う...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...起りは一つであったという証拠にはなりそうである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...曹操の空巣をねらってその根拠地へ攻めこんできたのであろうか...
吉川英治 「三国志」
...山陰と山陽を結ぶ交通路としても――また応仁以来の群雄が拠(よ)る絶好な城塞地(じょうさいち)としても...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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