...先日拝顔の節も口元まで出かかっていながら申しそびれてしまったので...
谷崎潤一郎 「細雪」
...再び君に拝顔の機を得たわけ...
コナン・ドイル 三上於莵吉訳 「自転車嬢の危難」
...「拝顔仕りましてより六十年...
直木三十五 「南国太平記」
...破笠子の口添を待ちわれは今夕(こんせき)図(はか)らず拝顔の望を達し面目(めんもく)この上なき旨申述ぶる中にも万一先生よりわが学歴その他の事につきて親しく問はるることあらば何と答へんかなぞ宛(さなが)ら警察署へ鑑札受けに行きし芸者の如く独り胸のみ痛めけるが...
永井荷風 「書かでもの記」
...鈴木にも久々(ひさびさ)だから余所(よそ)ながら拝顔の栄を得ておこう...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...お示しの条件については拝顔の上ともかくご相談いたしたく候』と書いてありますね...
平林初之輔 「五階の窓」
...昔は拝顔さえ叶(かな)わざりし宮様方の...
福田英子 「妾の半生涯」
...もう一度伺って宮に拝顔を得ませぬことが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今日はまず御拝顔を得たこととし...
吉川英治 「上杉謙信」
...伊勢守どのに拝顔の折...
吉川英治 「剣の四君子」
...久しぶり拝顔して...
吉川英治 「三国志」
...近ごろめずらしいご登城(とじょう)」「ひさしく三法師(ぼうし)君(ぎみ)にもご拝顔いたしませぬので...
吉川英治 「神州天馬侠」
...今生(こんじょう)の拝顔も成り難けれど...
吉川英治 「新書太閤記」
...ご拝顔を得とう存じて...
吉川英治 「親鸞」
...妻もやがて、ご拝顔を得て、お礼を申しあげたいといいおります」話しているうちに、西仏(さいぶつ)も教順も、生信房(しょうしんぼう)たちも、托鉢(たくはつ)から帰ってきた...
吉川英治 「親鸞」
...当所の上人(しょうにん)に拝顔を得とう存じて参じてござる...
吉川英治 「親鸞」
...御拝顔を得たいと申されておりますが」――と...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...「宮本先生に拝顔したい」と三名づれの武芸者が入って来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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