...はじめて拝見するわけですね...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...我らは本場仕込みのバッチングを拝見することを無上の光栄として早速それを手渡しすると我らからそれを受取ったその脹脛の露出した人は...
高浜虚子 「子規居士と余」
...所謂「洋行」した学者の所謂「洋行の思い出」とでも言ったような文章を拝見するに...
太宰治 「如是我聞」
...先生の薄茶のお手前を拝見するという事になるんじゃないでしょうか...
太宰治 「不審庵」
...おできにならないものを拝見すると言たのは失れいでした...
田澤稲舟 「五大堂」
...あなたも詩をお作りでしょうね)(ただ拝見するだけでございますわ)そう云って女は笑った...
田中貢太郎 「水郷異聞」
...その間に篤(とく)と先生の身なりを拝見することにした...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...次にこの先生のお手の中(うち)を拝見するも一興であろうと...
中里介山 「大菩薩峠」
...「どうも長岡先生の論文を拝見するのは少し閉口なんだが」といって...
中谷宇吉郎 「長岡と寺田」
...英名嚇々(かくかく)たる偉人を拝見するために飛び上がるのは滑稽ではあるまい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...吾輩は鈴木君の不平な顔を拝見するのが面白いから滑稽の念を抑(おさ)えてなるべく何喰わぬ顔をしている...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...――ことにあの色の黒い女学生が一心不乱に体操をしているところを拝見すると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...現在でもほのかにお顔を拝見する機会を多く得ていたから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私をお許しくださいません御様子を拝見するものですから御遠慮しておりました」と言っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜居(よい)の僧などは院の御心痛のはなはだしさを拝見することの心苦しさに一心をこめて皆祈った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...御一緒に写されてある御写真を拝見する...
山崎富栄 「雨の玉川心中」
...こんな妙な布石を拝見するのは初めてでございますわ」「それはおれのせいじゃない」図書助はこう突っぱねた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...序(ついで)に「些し困るけどお前のためなら」という恩着せがましい表情を鼻の御隅(おんすみ)に添え付けておられる……といったような場面はちょいちょい拝見するようであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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