...「どうも結構な場面を拝見するものだ...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...きみのむだ骨折りを拝見するつもりだよ...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...「君が見ないさきに僕が拝見するのは失礼だと思ったから...
太宰治 「佳日」
...所謂「洋行」した学者の所謂「洋行の思い出」とでも言ったような文章を拝見するに...
太宰治 「如是我聞」
...先生のセロの勉強ぶりを拝見するという不心得なことをしたこともあった...
中谷宇吉郎 「続先生を囲る話」
...皇后陛下はよく新聞の写真などで拝見する古風なお服であった...
中谷宇吉郎 「雪今昔物語」
...何か持ち上がるだろうと襖(ふすま)の陰から謹(つつし)んで拝見する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...椽側(えんがわ)から拝見すると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...吾輩は今までこんな事を見た事がないから心ひそかに喜んでその結果を座敷の隅から拝見する...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...その骨牌をやる部屋へ入ると脱いでおいたのだった)「この上のお手並の証拠を拝見するために...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「ウィリアム・ウィルスン」
...読ものとして面白く拝見するのを常としてゐる...
三好達治 「棋家の文章など」
...私はちょっと拝見することができました」こんなことを申し上げた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...夜居(よい)の僧などは院の御心痛のはなはだしさを拝見することの心苦しさに一心をこめて皆祈った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...きょうは君のスウェエデン風の斬髪を拝見するね...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...吾人は幸にして国民之友紙上に於て二君の論争を拝見するを得たり...
山路愛山 「明治文学史」
...こんな妙な布石を拝見するのは初めてでございますわ」「それはおれのせいじゃない」図書助はこう突っぱねた...
山本周五郎 「半之助祝言」
...尚左堂俊満以来の名左筆で絵も達者に自画賛など折々拝見するが...
山本笑月 「明治世相百話」
...序(ついで)に「些し困るけどお前のためなら」という恩着せがましい表情を鼻の御隅(おんすみ)に添え付けておられる……といったような場面はちょいちょい拝見するようであります...
夢野久作 「鼻の表現」
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