...するとこれから私が拝見する魔術と言うのも...   
芥川龍之介  「魔術」 
...」「いや、謹(つつし)むで、拝見する...   
泉鏡花  「海城発電」 
...ゆっくりうちの中を拝見することにしようか...   
江戸川乱歩  「おれは二十面相だ」 
...はからずも貴家の美術室を拝見する光栄を得たのですが...   
江戸川乱歩  「怪人二十面相」 
...きみのむだ骨折りを拝見するつもりだよ...   
江戸川乱歩  「怪人二十面相」 
...おたくを拝見することにしましょう...   
江戸川乱歩  「奇面城の秘密」 
...小生もゆっくりと拝見する勇気今は無之候...   
高浜虚子  「漱石氏と私」 
...おできにならないものを拝見すると言たのは失れいでした...   
田澤稲舟  「五大堂」 
...時どき雑誌で拝見するよ」「近比(ちかごろ)は浪人の内職が本職になってね...   
田中貢太郎  「雨夜続志」 
...)(たゞ拝見するだけでございますわ...   
田中貢太郎  「水郷異聞」 
...「どうも長岡先生の論文を拝見するのは少し閉口なんだが」といって...   
中谷宇吉郎  「長岡と寺田」 
...むやみに三(み)つ番(ばん)は敲(たた)かれぬようであるが――しかしその実行しておられるところを拝見すると...   
夏目漱石  「文芸の哲学的基礎」 
...吾輩は今までこんな事を見た事がないから心ひそかに喜んでその結果を座敷の隅から拝見する...   
夏目漱石  「吾輩は猫である」 
...とっくり拝見するほうが早道らしい...   
久生十蘭  「顎十郎捕物帳」 
...それでは宮の御病気もおよろしいように拝見するから...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...若宮を満足できるほど拝見することのできないのを残念に思っていた...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...夜居(よい)の僧などは院の御心痛のはなはだしさを拝見することの心苦しさに一心をこめて皆祈った...   
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」 
...序(ついで)に「些し困るけどお前のためなら」という恩着せがましい表情を鼻の御隅(おんすみ)に添え付けておられる……といったような場面はちょいちょい拝見するようであります...   
夢野久作  「鼻の表現」 
便利!手書き漢字入力検索