...御仁のご意見を拝聴しました...
...「拝聴御見参申し上げます」...
...田中〔穂積〕先生のご議論はまだ拝聴しないが議論はそう六ヶ(むつか)しくはない...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...ことによれば拝聴に罷り可出候...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...雨に濡(ぬ)れながら立ってその話を拝聴しているのだ...
太宰治 「斜陽」
...なるべくなら末席に坐り、周囲の議論を、熱心に拝聴し、いちいち深く首肯している姿こそ最も望ましいのだが、つい酒を過した時には、それもむずかしくなる...
太宰治 「新ハムレット」
...いかにも神妙に拝聴しているという始末...
太宰治 「正義と微笑」
...うつむいて二人の会話を拝聴していた...
太宰治 「正義と微笑」
...時たま拝聴に行く程度だろうと思いますけど...
太宰治 「正義と微笑」
...じつはわたくしも先刻から此処におりましたなれども御清境のおさまたげをしてはと存じてさしひかえておりましたがただいま琵琶行をおうたいなされましたのを拝聴しまして自分もなにかひとくさり唸(うな)ってみたくなりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...御意見を拝聴する...
中谷宇吉郎 「亡び行く国土」
...「寝ながら拝聴する法はないよ...
夏目漱石 「虞美人草」
...今大変な名文を拝聴してトチメンボーの亡魂を退治(たいじ)られたところで」と迷亭先生は訳のわからぬ事をほのめかす...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...ともかく君の御忠告はあり難く拝聴しておく」こう云って私は衝突をさけようとした...
浜尾四郎 「途上の犯人」
...かたがた些か恨みのこもる人も居合わせたので(寿)声高らかに音読して一同耳をすませて拝聴いたしました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ふみ子の歌でも拝聴するか...
森本薫 「女の一生」
...僕は黙って拝聴しましたよ...
森本薫 「華々しき一族」
...古老先生の教を拝聴せしものは何故ぞ...
山路愛山 「明治文学史」
...万事のお話を拝聴致しまして...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...おしまいまで我慢して拝聴していたがね...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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