...禍に罹(かゝ)るも福を招くも其(その)源(げん)を尋ぬれば...
石橋忍月 「罪過論」
...それに依つてわれとわが不爲めを招く...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...これは大仏を作って開眼供養にインド人を招くということが聖武天皇の思召でインド人を迎える内命を持った留学生がシナに出張しておったものと信ぜられます...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...自分を招くやうなことがないとも限らないと...
徳田秋聲 「歯痛」
...反つて内閣の威信と行政機関の壊敗とを招くに至れるを知らざるなり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...急にさし招くような上目睥みに変った...
豊島与志雄 「阿亀」
...芸術小説の不振を招く結果になったのである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...それは徒(いたずら)にロッチの筆を学んで至らざるの笑を招くに過ぎぬかも知れない...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ついと日高君の誤解を招くに至ったのは残念である...
夏目漱石 「コンラッドの描きたる自然について」
...そんなに惨めな結果を招くものではない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...禍業の招くところ...
南方熊楠 「十二支考」
...正直な仕事はここでも貧乏を招く...
柳宗悦 「思い出す職人」
...いつも器は愛を招く...
柳宗悦 「民藝四十年」
...盂蘭盆(うらぼん)に新しき仏ある家は紅白の旗を高く揚(あ)げて魂(たましい)を招く風(ふう)あり...
柳田国男 「遠野物語」
...これを表沙汰にしても無用の反感と物笑いを招くばかりである...
夢野久作 「暗黒公使」
...行きたやな八瀬(やせ)の燈(ともし)の夕ざれば呼ぶよ招(まね)くよ逢いたやな江口の舟の君しおもえばよぶよ招くよ行(ゆ)いて何問わん会うて何いわん否とよものも得いわずただ寝(いね)ましを秋は長々し夜を冬は戸ざして春は眸(ひとみ)も溶(と)くる夏は黒髪のねばきまで世を外にただ寝(いね)ましものを「あはははッ...
吉川英治 「親鸞」
...人目を招く惧(おそ)れもある...
吉川英治 「源頼朝」
...そして又八の身を憐(あわ)れみ――やがては自分も一度この女の招く魔の淵に誘われたことなども思い出されて...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??