...ここまで光来と、小手にて招くに、得三は腰に付けたる短銃(ピストル)を発射(はなつ)間(ま)も焦躁(もどか)しく、手に取って投附くれば、ひらりとはずして遁出すを、遣らじものを...
泉鏡花 「活人形」
...母は早くも手古奈を見て招く...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...客を招くような様子で道の両側にたち並んでいた...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...私の方を見ながら招くように微笑しているのです...
妹尾韶夫 「凍るアラベスク」
...建築費を節減しようとしてはるかの先を見越しての改築は後悔を招く場合が多い...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...そのため人から種々の誤解を受け反感を招くのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...そのため招く禍の本たる責は免れず...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さし招く……そういう感じが胸にきて...
豊島与志雄 「別れの辞」
...秋の風招く尾花につまされて千草を分けて入る山に夫(つま)恋う鹿の叫び鳴くと...
直木三十五 「南国太平記」
...列席の不愉快を招くことが大きいのであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...今のところへその住職を招くのも嫌だし...
中里介山 「大菩薩峠」
......
長塚節 「長塚節歌集 上」
...怪しき光りを放って藤尾を招く...
夏目漱石 「虞美人草」
...兎も角晴らしてから出かけませう」辰藏は吊臺を擔(かつ)いだ人足を顎(あご)で招くやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...瓶にさしたる薄の穗の招く手振りも哀れなる夜なり...
樋口一葉 「十三夜」
...内大臣は昔のその人とは思われないほど謙遜(けんそん)な娘の親の心になって宰相中将を招くのにわざとらしくない機会を...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...新盆だというのにお前の魂を招く家族もなく...
山川方夫 「ジャンの新盆」
...必ずみずから死を招くことはいたさぬ」この上にもお綱の意志を強めようとほとばしる言葉のうちに...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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