...「拙者」は、武士が自分自身を謙遜する言葉として使われます...
...「拙者」ではなく、「私」と言う方がより一般的な言葉遣いです...
...拙者は山中鹿之助と申すものであるが...
太宰治 「思ひ出」
...あとの責めは拙者が引受ける」「しからば」小森蓮蔵は片肌を脱いで...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者が悪かった」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...みんな拙者の仕業(しわざ)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...拙者がこの家の女主人と対話をしていた時分に来ていたのか」「はい――あんまりお話が持てておいでなさいますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...全く拙者にはわからない」駒井は...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そのたあいのないことが至極所望、毒のあることはもう飽きた、子供と遊びたい、遠慮なく子供たちをこれへお通し下さい、どうぞ、お心置きなくこの部屋でお遊び下さい」「いや、なに、もう埒(らち)もないことで、みんな遊び草臥(くたび)れたげな、この辺で御免を蒙(こうむ)ると致そう」村正氏が、なにげないことにして逃げを打とうとすると、爛酔の客が、存外執拗(しつよう)でありまして、「しからば、貴殿だけはお引取り下さい、子供たちは拙者に貸していただきたい」「いや、そうは参りませぬ、子供たちだけを手放して、拙者ひとりが引上げるというわけに参らんでな」「ど、どうしてですか」「どうしてという理由もないのだが、子供を監督するは大人の役目でな」「子供を監督――ではあるまい、貴殿は子供をおもちゃにしている」「何とおっしゃる」「世間の親は、子供をよい子に仕立てようと苦心している、君はその子供を弄(もてあそ)び物にして、なぶり散らしている」「何を言われるやら、拙者はただ、子供を相手に無邪気な遊び――」「なんとそれが無邪気な遊びか、成熟した女という女を弄んで飽き足らず、こんどは何も知らぬ娘どもを買い切って、これを辱(はずか)しめては楽しむ、にくむべき仕業だ」「いや、長居は怖れ、これで失礼――」前後不覚に酔いしれていると思うと、なんでも知っているらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...その拙者のお宿もとというやつをひとつ心配してくれないか...
中里介山 「大菩薩峠」
...「一向拙者には思案も御座らぬが――打開(うちあ)けて申すと...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...拙者どもの才能の儀については...
服部之総 「黒田清隆の方針」
...「拙者らの建築であったならばのう――じゃが...
本庄陸男 「石狩川」
...拙者等を誰と見まちがえたのか? いえ! それをいわねば見のがす訳に行かぬ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...これは拙者の餞別(はなむけ)...
吉川英治 「剣難女難」
...拙者は不具……残念ながら覚束(おぼつか)ない……そちが今の兄の切ッ尖を受ければ既にこの世の者ではないのじゃ...
吉川英治 「剣難女難」
...きょうのお越しは、何か用ありげらしいが、そも、なんのために、孔明の廬(いおり)へお立ち寄りか」「されば」と、ようやく、緒口(いとぐち)を得て、「――実はまだ、先生にもお告げしてないが、拙者は先頃から、新野(しんや)の劉玄徳(りゅうげんとく)に仕えていました」「はあ...
吉川英治 「三国志」
...拙者などは、彼の下風(かふう)でも、あまんじましょう...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「それは拙者がまだ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...拙者を」「だまンなさい!」と...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??