...そのむかし拙いもののあるのは当然のことで...
上村松園 「旧作」
...君の文章の拙いのは...
田中貢太郎 「陸判」
...文章としては拙い方ではなく...
田山録弥 「三月の創作」
...旨(うま)いものも拙いものも同じである...
田山録弥 「心理の縦断と横断」
...食物の拙いのには...
直木三十五 「三人の相馬大作」
...内に向いての言葉は拙い駄洒落(だじゃれ)であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...断じて芸術が拙いといふことではない...
中原中也 「芸術論覚え書」
...その拙いところがいゝんだよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だが一二の拙い詩を作ったソクラテス...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...そんな拙いことを清親に云つた...
牧野信一 「父の百ヶ日前後」
...饒舌ることはあいつよりは拙いが...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...四角張つた特に拙い漢字で...
牧野信一 「文學的自叙傳」
...いかなる拙い人にも必ず一ヶ所や二ヶ所は...
正岡容 「小説 圓朝」
...寧ろ拙い方だったかも知れないね...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...「気がすすまぬか」喜左衛門が、諦(あきら)めかけると、「いいえ、願うてもないことでございますが、拙い笛、さような御身分のあるお方の前では」「いやいや、ただの大名衆のように思うては、柳生家では、大きにちがう...
吉川英治 「宮本武蔵」
...幼く且つ拙いものゝみである...
若山牧水 「樹木とその葉」
...この際将軍が会わないのは拙いと考え...
和辻哲郎 「鎖国」
...どんな拙い役者でも...
和辻哲郎 「面とペルソナ」
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