...気拙い睨み合いが続いた...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...僕が顔を出しちゃ拙い...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「耳香水」
...何故かその人の父を思ひ出す親父讓りの肩が頑丈すぎてはふり方が拙い...
千家元麿 「自分は見た」
...文章としては拙い方ではなく...
田山録弥 「三月の創作」
...夫婦共に会計上に拙いので...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...内に向いての言葉は拙い駄洒落(だじゃれ)であり...
中里介山 「大菩薩峠」
...所で語呂合せの大家が語呂の一寸拙い芸術の大家に云ふのだ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...拙い所を引ッ込めようとして...
中原中也 「一つの境涯」
...両人共面喰って恐る恐る「始めよう始めようと思いながらまだつい……」という極めて拙い答弁をしてしまった...
中谷宇吉郎 「先生を囲る話」
...拙い假名文字(かなもじ)でたつた三行ばかり...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その拙いところがいいんだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...Fは拙い危い日本語だつたし...
牧野信一 「熱い風」
...そして叙景の拙い私の筆の代りになるのだが...
牧野信一 「環魚洞風景」
...あの時分とて決して拙い芸ではなく仇な江戸前の話し口だったが...
正岡容 「小説 圓朝」
...どこか拙い泥土細工の人形のやうな微笑をそらぞらしく漏らすと...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...君(採菊翁)は速くて拙い...
山本笑月 「明治世相百話」
...』『おそろしく! おそろしく拙い...
渡辺温 「絵姿」
...この松原を詠んだ拙い自分の歌を添へてこの案内記を終る...
若山牧水 「樹木とその葉」
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