...彼は無用の拘泥が天地と自己とを前にして玲瓏として生きむとする生活を曇らして...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...同町四の五三代書業吉田只次(四十)及び神奈川町字臺獨逸醫學博士加藤時次郎の二人は家宅搜索を受けたれども拘引せられず...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...原稿をまはす日限が來たに拘らず...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...詐欺取財で拘引されたことを説明する...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...而(しか)も兇行の現場を被害者の夫人と他にもう二人の証人が目撃していたにも不拘(かかわらず)いまだに犯人は逮捕されない事...
大阪圭吉 「花束の虫」
...末節に拘泥せずに敢えて之は問わないことにしよう...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...その細心の配慮にも拘らず...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...それにも拘らずこの著作権審査会なるものが思想善導の新しい陰険な武器を意味するものと世間は判定したのである...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...好奇心のあるにも拘(かか)わらず...
夏目漱石 「それから」
...惰気を催おすにも拘(かか)わらず...
夏目漱石 「それから」
...それにも拘(かかわ)らず...
野村胡堂 「踊る美人像」
...それにも拘(かか)わらず...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...船舶の大小に拘はらず...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「うづしほ」
...それにも拘らず男と女とをくつつけて見る異常な興味を持つてゐるらしかつた...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...三月二十二日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(代筆 封書)〕ゆっくりほかのこととまぜて申しあげようと思っていたけれど...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...九月二十七日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込林町より(封書)〕九月二十六日七八年前...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...……にも拘わらず石炭を焚(た)く以外には必要のなさそうな赤煉瓦の煙突を...
夢野久作 「けむりを吐かぬ煙突」
...それにも拘わらず二人が二人ともレミヤに手紙一本出さず...
夢野久作 「霊感!」
便利!手書き漢字入力検索