...闇を拔けるに從つて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...(劍を拔く)...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...かくれ直そうとそこを拔け出した途端に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...水戸から久慈郡へ拔けて蒟蒻粉で有名な大子(だいご)の町から折れて下野へ出た...
長塚節 「痍のあと」
...其處で私は先頭になつて瀑の頭から崖頭に群(むら)がる木の間を左に辛くも切り拔けて...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...見世物、輕業、歌舞伎芝居が軒を並べ、その間に水茶屋が建て込んで往來の客を呼ぶ外、少しの空地へもテキ屋が割り込んで、人寄せの獨樂(こま)やら、居合拔、三文手品、豆造、弘法樣の石芋(いしのいも)、安玩具などを聲を涸(か)らして賣つて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...到頭持つて行つた脇差(わきざし)まで拔いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...脇差は柴田家のもの――父上御祕藏の一口(ひとふり)ではございませんか」「――」「私は夢中でそれを屍體から拔き取りました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――拔いたとすれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その爺さんの財布を拔いたのは...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首領(かしら)の七之助一人網を拔けたんだ」「それなら私は知つて居ます」「有難い」「それから親分...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――男の間拔けなのが面白く...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父上を拔け荷扱ひの罪に陷入れ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...こんなところに拔け穴があつたのか」その時...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...多分あなたの魂が身體から拔け出して私を慰めに來たのだらう...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その實氣障で間拔けな男の事なのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...どういふ男か知らないが巧くえらび拔いたものだと思つた...
室生犀星 「巷の子」
...人の魂の底まで見拔くやうに思はれた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
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