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饗庭篁村 「木曾道中記」
...もう新らしい感じを起さないと考へながら通り拔け...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...そして粹を拔いたものになるので...
江南文三 「相川おけさ」
...そこでスサノヲの命がお佩きになつていた長い劒を拔いてその大蛇をお斬り散らしになつたので...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...もう泳ぎ始めさうなものと、眸を凝らしけるに、拔手を切つて、泳ぎ始めたり...
大町桂月 「多摩川冒險記」
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坪井正五郎 「コロボックル北海道に住みしなるべし」
...おほいなる劍(つるぎ)の鞘の傍に帶べる短刀引き拔きて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...番頭さん」「へエ――」「金は途中で拔かれたに違ひないが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...まだ幼々しさの拔けきらない可愛らしい娘です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この娘の美しさはまさに拔群です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでも家の人に眼を覺まさせちや惡いと思つたから、拔き足差し足、灯の見えるところを目當てに行くと、廊下に向いた障子が細目にあいて、中は豫て見覺えの娘の部屋、行燈に小袖を掛けて、灯先(ひさき)がぼんやり、紅絹(もみ)裏をはね退けた床の中を照して居る、――その中に居たのが、何んだと思ひます、親分」八五郎は聲を殺して、少し仕方話になりました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...隱し鍵と言つたところで、納戸の格子の五寸釘で、外からは一寸見えませんが、格子から手を差込んで、釘を一本拔くと、外からでもそつくり格子が外れます」「それは宜いことを聽いた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...與三郎に素破拔かれて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なか/\拔目(ぬけめ)のないお方だ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...天使は僕の夢をよく見拔いてゐて...
堀辰雄 「死の素描」
...どういふ男か知らないが巧くえらび拔いたものだと思つた...
室生犀星 「巷の子」
...今異數の拔擢(ばつてき)を蒙(かうむ)つてゐる十太夫は...
森鴎外 「栗山大膳」
...海拔三八〇九呎と書いた棒がその側に立てられてあつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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