...その長い髮(かみ)の毛(け)を一本づゝ拔きはじめた...
芥川龍之介 「羅生門」
...丹濃は一歩驅け拔けて...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...大間拔と言はうか...
田中正造 「亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問」
...その中から選拔して高等學校に無試驗で入學させる制度が行はれてゐた...
恒藤恭 「學生時代の菊池寛」
...當時閣下にして若し自ら難局を切り拔くの成算を開示せむか...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...金儲けや商賣には拔け目のないやうな人柄(ひとがら)ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いきなり刀を拔いて追つかけるぢやありませんか...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...拔かるな」「合點」飛込む二人...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その死骸から財布を拔いても...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの三百八十兩を拔かれたばかりに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...大手を振つて通り拔け...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...首尾よく親分の懷中は拔きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...手廣く拔(ぬ)け荷(に)(密貿易)の取引を始め...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...「源三郎は姉娘のお袖に嫌ひ拔かれてゐることを知つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて氣拔けのしたやうな顏でフラリと歸つて來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...五月晴(さつきば)れの拔けるやうな良い天氣です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...墓地の中を通り拔けた...
堀辰雄 「水族館」
...人の魂の底まで見拔くやうに思はれた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
便利!手書き漢字入力検索