...これだけでは鴉が音の拍節を聴き分けるという証拠には勿論ならない...
寺田寅彦 「鴉と唱歌」
...私見によるとおそらくこれは四拍子の音楽的拍節に語句を配しつつ語句と語句との間に適当な休止を塩梅(あんばい)する際に自然にできあがった口調から発生したものではないかと想像されるのであるが...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...「詩とは言葉の拍節正しき調律即ち韻律を踏んだ文章である」と...
萩原朔太郎 「青猫」
...詩に於ける外形の音樂的要素――拍節の明晰や...
萩原朔太郎 「青猫」
...即ち我我は「拍節本位」「拍子本位」の音樂を捨てて...
萩原朔太郎 「青猫」
...一定の形式ある周期的の強い拍節は...
萩原朔太郎 「青猫」
...拍節的(リズミカル)の者であるよりは...
萩原朔太郎 「青猫」
...我等はその拍節の形式を明示することができない...
萩原朔太郎 「青猫」
...もはや單なる拍節の形式的周期を意味しない...
萩原朔太郎 「青猫」
...その言葉は自然に音樂の拍節と一致し...
萩原朔太郎 「青猫」
...詩の表現はこの骨格――言葉の拍節――の上に形式づけられた...
萩原朔太郎 「青猫」
...單に拍節上の目的から...
萩原朔太郎 「青猫」
...拍節(テンポ)や...
萩原朔太郎 「青猫」
...他の色調や味覺の如き「耳に聽えない拍節」さへも...
萩原朔太郎 「青猫」
...即ち言語の字義が抽象する概念のみが重要であつて、言葉の人格とも言ふべき感情的の要素――音律や、拍節や、氣分や、色調や、――が閑却されて居る...
萩原朔太郎 「青猫」
...一定の規則正しき拍節をもち...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...拍節の正しいリズミカルの美を求める...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...拍節ごとに上半身をうしろへ投げる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
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