...やがて手早く担っていたものを砂の上に卸(おろ)し...
有島武郎 「溺れかけた兄妹」
...当時幸野楳嶺といえば京都画壇というよりは日本画壇の重鎮として帝室技芸員という最高の名誉を担っていられ...
上村松園 「三人の師」
...菜籠(なかご)を担って晨朝(あした)に銭六...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...現実的原理を担っていた事物の個々内容の性格になければならないようである...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そしてそれを担っていることを自覚し得るものこそ...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...つまりこの道を切り拓くべき運命を担っているがために...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そして疲労と倦怠とを担って帰って来る彼は...
豊島与志雄 「生あらば」
...この法案は生まれるときに担っていたのである...
中井正一 「図書館法楽屋話」
...しかるべき剣術の道具を担って...
中里介山 「大菩薩峠」
...一つの精神的秩序の意味を担っている...
原田義人 「「世界文学大系58 カフカ」解説」
...陸軍のなかでもこの人ありと知られたさかんな輿望(よぼう)を担って任を受けた...
本庄陸男 「石狩川」
...今「高い演劇」は君達にとっての「神」では無いのか? 高い演劇を生み出して行こうとする事は今君達にとって国に尽そうとする志ではないのか? 高い演劇を担って行きたいと思うことが今君達の真に欲していることでは無いのか?しかも現在君達は...
三好十郎 「俳優への手紙」
...人間の担っている悲劇的なディレンマである...
矢部貞治 「政治学入門」
...工具ばかり担ってゆく労兵隊などまで実に物々しいばかりな大行軍であった...
吉川英治 「三国志」
...白錦襴(しろきんらん)で蔽(おお)いをした柩を高々と担っている...
吉川英治 「三国志」
...蓮の花の担っている象徴的な意義が...
和辻哲郎 「巨椋池の蓮」
...あの直線的な手法の担っている様式的な意義なのである...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...ヨーロッパの文化圏に対して決して劣らない世界史的意義を担っている...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??