...殊に支配階級は奴隷経済の上に抽象的な形而上の瞑想にふけり...
石原莞爾 「最終戦争論」
...抽象的な平凡な文句を書いても効能は少ない...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...即ち抽象的な虚體を指すものもある...
高田力 「ベーシック英語」
...而してミンコーフスキーは抽象的な四次元座標をとって三つを空間に一つを時間に配した...
戸坂潤 「カントと現代の科学」
...前に一つの断片的・抽象的な認識手段(ミッテル)として掲げておいたこの数学的操作が...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...最も抽象的な非政治的な...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...印象は大抵単純で端的な好悪・快不快というような抽象的な規定として受け取られるのであり...
戸坂潤 「思想としての文学」
...何か無理に抽象的な報道だけだから...
戸坂潤 「社会時評」
...もっと抽象的なそしてもっと一般的な背景に於て...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...要点を強調するという形に於いて抽象的な定式の下に...
戸坂潤 「読書法」
...然しそんな抽象的な議論はお前達のような若い者に譲るとしよう...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...しかし抽象的な思想の話になると...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...しかもこの head を抽象的な能力とか知力とか解釈する者はあるまい...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...真理そのものをいよいよ抽象的ならしめ...
三木清 「危機における理論的意識」
...このそれ自身抽象的なる永遠性もしくは普遍妥当性は...
三木清 「マルクス主義と唯物論」
...しかしそれらはすべて、ひじょうに持ってまわった、しかも抽象的な、またはボンヤリした意見であったし、それにまた、それにつけくわえられていた日本人にたいする言葉も、ただ「お気のどくでした」程度の挨拶にすぎませんでした...
三好十郎 「アメリカ人に問う」
...前述の如くより抽象的な事柄に関係していた...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「時間からの影」
...推古様式の本質的特徴をなしているところの「抽象的にして鋼鉄のごとく鋭き線」や「抽象的な肉づけ」などを離脱することである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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