...事務長の置き忘れて行ったパイプや帳簿のようなものは丁寧に抽(ひ)き出(だ)しに隠した...
有島武郎 「或る女」
...ふと机の抽斗(ひきだし)を開けてみると...
鈴木三重吉 「千鳥」
...悟性によって幾多の分析抽象を行った末に一つの観念なり概念なりが出来なければならない...
寺田寅彦 「文学の中の科学的要素」
...問題は歴史の一般的な――その限り確かに抽象的な――構造に関する...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...そしてこの人間とはそれ自身既に一般化され抽象化されたものの筈だから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...恐ろしい薬品から抽き出し得るのと全く同様に...
ボードレール 富永太郎訳 「人工天国」
...この前提から抽き出し得る結論は...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...単に物の関係のみを抽象してあらわしてはならんのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...この家の仕事場の抽斗(ひきだし)に入っていた...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...人間の抽象観念は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...実体の作用つまり抽象的様相であり得る...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...しかるに今日社會が抽象的なものになるに從つて名譽心もまたますます抽象的なものになつてゐる...
三木清 「人生論ノート」
...行燈台の小抽斗(こひきだし)にいれた...
室生犀星 「蛾」
...すると抽斎先生は...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎が三月十一日に幕府から十五人扶持を受くることとなった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の勤王を説くに当って...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎が少壮時代に毫(ごう)も酒を飲まなかったのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...科学がぬっと顕われて客観塔という同一性の抽象塔を建てたのさ...
横光利一 「旅愁」
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