...抽き出そうとする能力があまりにも深部にかくされており...
伊丹万作 「演技指導論草案」
...小抽斗(こひきだし)の左の端ということ丈は分った...
江戸川乱歩 「接吻」
...たとえば「妻ハコノ日記帳ガ書斎ノドコノ抽出(ひきだし)ニハイッテイルカヲ知ッテイルニ違イナイ」けれども...
谷崎潤一郎 「鍵」
...理論はただこの諸記述の中から一定の諸法則を抽出しさえすれば好い...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...この意味に於て初めて或る種の独立な抽出物の意義を有ち...
戸坂潤 「科学論」
...抽象的・断片的・部分的・な手段に過ぎないのであって...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...抽象的な一般物などではあり得ず...
戸坂潤 「日本の民衆と「日本的なるもの」」
...抽象的で特徴がなく...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...前篇一私の書斎のいろいろながらくた物などいれた本箱の抽匣(ひきだし)に昔からひとつの小箱がしまつてある...
中勘助 「銀の匙」
...)全く驚いたことに一種の抽象的な感想――いわば...
中島敦 「狼疾記」
...さよなら」敬太郎は手紙を畳んで机の抽出(ひきだし)へ入れたなり...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...たとへば人類といふのは抽象的なものである...
三木清 「人生論ノート」
...そしてこの抽象的なものにおいて滅び得るということは人間に固有なことであり...
三木清 「人生論ノート」
...圓山公園の煙草屋に朝鮮物の小抽出(ひきだし)のついた小箪笥が店に置いてあつた...
室生犀星 「京洛日記」
...抽斎はわたくしの偶(たま/\)邂逅した人物である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎の経学の師には...
森鴎外 「渋江抽斎」
...その四十七抽斎が岡西氏徳(とく)に生(うま)せた三人の子の中(うち)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...全体どこでこの栓を見付けたんだ』『寝床の側の机の抽斗(ひきだし)から』『そうか...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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