...銀色に光った抽斗(ひきだし)の金具も一見小綺麗(こぎれい)に出来上っていた...
芥川龍之介 「大導寺信輔の半生」
...彼は碇と共にさっき運命の抽籤をしたが...
海野十三 「断層顔」
...諸君はここで私が冒頭に抽出しておいた...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...かの手紙の移り香が仄(ほの)かに残っている抽斗を開けてもみた...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ふみたば」
...ただその抽象=アブストラクションの相違が...
戸坂潤 「映画芸術と映画」
...千代子はまた傍(そば)にある鏡台の抽出(ひきだし)から櫛(くし)を出してくれた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...抽斗(ひきだし)もなんにもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この縁談を卜(うらな)うつもりで御神籤(おみくじ)を抽(ひ)いた――」「…………」緊張した空気の中で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疲れていながらも心は生き生きとして、かれはひまのかかる食事のあいだ、抽象的な、いや、先験的な事柄に身を入れ、人間の美が生ずるために必要な、法則的なものと個性的なものとのあいだの、あの神秘的なつながりのことを思いめぐらして、そこから形態と芸術との普遍的な問題に及んだ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...ところでこの人類という抽象的なものに対する情熱なしには人間は真の個人となることができぬ...
三木清 「人生論ノート」
...抽斎先生の講筵に列した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...抽斎の祖父本皓(ほんこう)が即ちこれである...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の生れた時十一歳であった庭と...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の生れた文化二年には四十三歳になっていた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...弘化元年は抽斎のために...
森鴎外 「渋江抽斎」
...また枳園に幾多の悪(あく)性癖があるにかかわらず、抽斎がどの位、その才学を尊重していたかということも、これによって想像することが出来る...
森鴎外 「渋江抽斎」
...父抽斎は遺言(いげん)して蘭語を学ばしめようとしたのに...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それは抽象的思弁に陥らず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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