...殊に支配階級は奴隷経済の上に抽象的な形而上の瞑想にふけり...
石原莞爾 「最終戦争論」
...日本の評家等が僅に「藝術論」の一部を抽讀して...
上田敏 上田敏訳 「海潮音」
...悪い籤(くじ)を抽当(ひきあ)てたのは岡田の方であることを少しも気附かぬらしく...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...第三の抽斗の貼り紙をはがしたが――それでもまだ何もない...
小泉八雲 Lafcadio Hearn 戸川明三訳 「葬られたる秘密」
...なる程彼は新聞編集という一つの抽象的な編集には...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...それらの抽出のどれかが開けられ...
豊島与志雄 「風景」
...とにかくひとの物をもつてきて抽匣に入れてあるのが気がかりでならない...
中勘助 「銀の匙」
...「鞘をそのまま抽斗に残しておいて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...奧方の抽(ひ)いたお神籤は凶でなくて吉だつたさうで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...我々は前述の抽象観念の説明に頼らなければならない...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...――そのころの宏子はもとより母と富岡とが或る時はひどく抽象的な云いまわしで...
「海流」
...即ち渋江抽斎、森枳園、岡西玄亭、清川玄道、山田椿庭(ちんてい)である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...これは抽斎の四十五歳の時で...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎に躋寿館講師を命ぜられた...
森鴎外 「渋江抽斎」
...抽斎の森枳園(きえん)における...
森鴎外 「渋江抽斎」
...あり得べからざる抽象的な怪物に過ぎないのであるから...
柳宗悦 「工藝の道」
...抽象に止っては活きた力を齎(もた)らし難いからです...
柳宗悦 「美の国と民藝」
...いやそういう抽象的な語ではその折の少年心理を率直に云っているとはどうもいえない...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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