...往来の旅人をあやめて金銀荷物押領(おうりょう)し...
太宰治 「新釈諸国噺」
...またあるいは第十八世紀の中間において英国第一流の政治家チャタム侯ピットのごときすら仏国と戦端を発(ひら)きその領地たるカナダを押領せしめたるはまったく英人をしてその貿易の利を専有せしめんがためなりといえり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...押領(おうりょう)致しても制止も届兼ね難渋(なんじゅう)致し申すべし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...財産を押領される虞(おそれ)がないといふ安心を与へるものと考へた...
永井荷風 「来訪者」
...その実は全世界を三十にわりてその一分を押領(おうりやう)するほどの人数を持てる国なり...
中里介山 「大菩薩峠」
...父は久米の押領使(おうりょうし)...
中里介山 「法然行伝」
...天子を押領致候とも天地神明の御憎は決して無之候...
蜷川新 「天皇」
...すでにこれを乱だりてこれを押領(おうりょう)したるうえは...
福沢諭吉 「徳育如何」
...それが死んで後に眼光と首人と押領との三鬼が...
柳田国男 「雪国の春」
...呉家の物なりを家倉(いえくら)ともに押領せられむ結構とこそ承り候へ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...押領使、藤原藤太秀郷の役邸がそこにあり、すこし離れた田原には居館がある...
吉川英治 「平の将門」
...押領使の任は、治安、警察、司刑などの職権をもち、掾は、徴税を監察するにあった...
吉川英治 「平の将門」
...諸国の郡司や押領使は...
吉川英治 「平の将門」
...押領使藤原秀郷は...
吉川英治 「平の将門」
...一介の押領使のままで...
吉川英治 「平の将門」
...そして、貞盛は、押領使秀郷が、檄(げき)を発して、その一族と、下野一円にわたる兵力を、田沼へ召集するのを見届けてから、「よし、この味方を、得るからには」と、常陸へ、舞いもどった...
吉川英治 「平の将門」
...押領使たる彼の地位へも尊敬を払って...
吉川英治 「平の将門」
...押領使藤原秀郷には...
吉川英治 「平の将門」
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