...その銅鑼(どら)のぶら下げてある弁天島のまわりを押すな押すなと蝟集して...
海野十三 「軍用鮫」
...押すな押すなのさわぎです...
江戸川乱歩 「怪奇四十面相」
...割引場に入って見ると押すな押すなの大盛況で...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...日本だと仏堂に釈迦像は一体ときまっているがビルマの仏堂には大小さまざまの仏像がいっぱい押すな押すなの盛況で並べ立ててある...
高見順 「仏像とパゴダ」
...何しろ押すな押すなの混雜のなかのことだからその士官に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...そこで、昨晩の騒ぎが再びブリ返されると間もなく、飛報があって、女の死体が井戸に浮いている……忽(たちま)ち井戸の周囲が人だかり、押すな押すなで、井戸側からのぞいて見ると、さまで深くない水面にありと見えるのは、まごうべくもない昨晩の手古舞(てこまい)の姿...
中里介山 「大菩薩峠」
...ああいう連中の大部分は「押すな押すな」と制止しながら...
中谷宇吉郎 「抗議する義務」
...物好きな客で押すな押すなと言う騒ぎ...
野村胡堂 「悪魔の顔」
...まことに押すな押すなの盛況です...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...朝の路地は押すな押すなの騒ぎ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...亀の池の経木流しが押すな押すなの繁昌をさせていた...
正岡容 「寄席」
...押すな押すなの大入り続きなのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...花時から急に殖えて来て押すな押すなの盛況を見せた...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...当時霊南坂にあったかの頭山邸は夜も昼も押すな押すなの満員状態を呈した...
夢野久作 「近世快人伝」
...押すな押すなの改札口だよ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...押すな押すなの満員状態を呈していると考えても...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...押すな押すなで軒を並べて...
夢野久作 「爆弾太平記」
...断頭台が押すな押すなの賑いだ...
横光利一 「旅愁」
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