...大抵露西亜(ロシア)の旗を持っているのです...
芥川龍之介 「将軍」
...大抵は水でも飲んで裸足になって外を駆廻るのが一番だ...
大隈重信 「始業式に臨みて」
...空気の抵抗その他をなくすればほぼ一秒間九・八メートルの加速度をもって落つる事は中等教育を受けた者はともかくも一度物理学教科書に教えられる...
寺田寅彦 「知と疑い」
...午前中は大抵キャビンに籠ってこの仕事に没頭していた...
寺田寅彦 「レーリー卿(Lord Rayleigh)」
...大抵藩閥と利害を異にするものたるに於て...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...大抵の者は知っている...
豊島与志雄 「操守」
...後年(こうねん)四方赤良の一派狂歌の再興を企つるや元禄前後における先人の選集中永く狂歌の模範とすべき吟咏は大抵再選してこれを『万載集(まんざいしゅう)』『才蔵集(さいぞうしゅう)』等に載せたり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...大抵の人は「どれだけかというくわしいことは技術者に計算させればすぐわかるが...
中谷宇吉郎 「琵琶湖の水」
...大抵は紫(むらさき)に字を白く染め抜いたものだが...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...大学からは、のちの文学博士野上豊一郎君や、大審院検事の柴碩文君が定連だったし、荻原井泉水、高浜虚子、河東碧梧桐、三井甲之、内藤鳴雪なんぞの顔も、大抵見えた...
野村胡堂 「胡堂百話」
...朝暗いうちから出かけて帰るのは大抵夜更け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...こうした思想の投影や無意識裡に我々の心を掻き乱す多くの奇怪な現象を生み出す感情の伝染に対しては極めて抵抗力が弱かった...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...地方は大抵十一時で追ひ出されるので...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...大抵は早く本科へ入りたがつたのである...
正宗白鳥 「語學修業」
...無抵抗な、而も情感をなみなみと内に湛えた一つのいとしい生物のように思われるのであった...
宮本百合子 「伊太利亜の古陶」
...窓へ手を掛けて押すとなんの抗抵もなく開く...
森鴎外 「鼠坂」
...大抵の事柄は、或いは神託により或いは占いにより、或いは夢により或いは天地の不思議によって告げ知らさる(キケロ)、(a)その他人々が公の事といわず私ごとといわず、常にその企てを支持したところのもろもろの占いに至っては、みな我々の宗教が始めて廃棄したのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...……しかし有難いもので……何度もその手を喰って慣れて参りますと大抵わかりますよ...
夢野久作 「悪魔祈祷書」
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