...大抵(たいてい)はありふれた西洋名画の写真版がはいっているのに過ぎなかった...
芥川龍之介 「路上」
...重い戸をあけようとすると外気の抵抗がなかなか激しくって押しもどされようとした...
有島武郎 「或る女」
...二人が手を擧げる時は大抵豐吉も手を擧げた...
石川啄木 「二筋の血」
...大抵操觚(そうこ)に長じていたから...
内田魯庵 「四十年前」
...暴力で警官に抵抗したという官吏抗拒罪や...
大杉栄 「日本脱出記」
...大抵の知らない宿屋へ行つては...
関根金次郎 「本因坊と私」
...なおるんでしょう? おからだに抵抗力さえついたら...
太宰治 「斜陽」
...女は悪漢の自由にならずに大声をたてて力いっぱいに抵抗した...
田中貢太郎 「陸判」
...急に癇癪が起りましてね……そんなときには大抵海岸か山の方へ転地しましたが...
モリス・ルヴェル Level, Maurice 田中早苗訳 「誰?」
...店主が引き続き抵抗するのをものともせず...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「唇のねじれた男」
...重立った人の奥方や女房や女中たちの面も大抵わかったし...
中里介山 「大菩薩峠」
...この競走の結果は大抵わかっています...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵の場合に於ては...
中里介山 「大菩薩峠」
...大抵世間相場と言うものがあります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...私ぢやありません」物狂はしく最後の抵抗を續ける喜三郎を...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...發狂する人間は大抵妄想からさうなり絶えず追つかけられるやうなセカセカした中に身も心も置かれるさうである...
堀辰雄 「「文藝林泉」讀後」
...もう大抵月宮の近所まであなたは升ったのですが...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...天災に対する抵抗力の弱い当時の農耕は...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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