...3尤も「自然との調和抱合」と云つても外より見ると内より見ると二樣の區別がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...從つて自然と抱合するの主義も亦主として内に住む人の立場から解釋しなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自然との抱合を理想とする住宅は固より望ましいことである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...簾(みす)で抱合う...
泉鏡花 「薄紅梅」
...縁側を膝立って来た――婦(おんな)たちは皆我を忘れて六畳に――中には抱合って泣いているのもあるので...
泉鏡花 「婦系図」
...抱合って、目を見交わして、姉妹(きょうだい)の美人(たおやめ)は、身を倒(さかさま)に崖に投じた...
泉鏡花 「婦系図」
...ことばの便(たよ)りをからないで満足に抱合ができたからである...
伊藤左千夫 「春の潮」
...上と下とからの抱合(サンドイッチ)兵団の攻撃にあっては...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...自ら神は愛なりという思想と抱合し...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...抱合(だきあい)心中で御座います...
富田常雄 「面」
...「抱合心中というのは...
富田常雄 「面」
...伯の野心及び覇氣と抱合して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ひしと抱合(いだきあ)って...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...御推察の通り抱合い心中...
中里介山 「大菩薩峠」
...その犬と一緒に其処にはいって抱合って死ぬことにするんだが...
中島敦 「狼疾記」
...彼らはこの抱合(ほうごう)の中(うち)に...
夏目漱石 「門」
...あなたの体は精細な五官以上の官能で震へると思ふ……それは涙と笑の心置きない抱合から滲みでるもの...
野口米次郎 「能楽論」
...あれと此とを綿密に6990抱合させて御覧なさい...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
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