...3尤も「自然との調和抱合」と云つても外より見ると内より見ると二樣の區別がある...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...從つて自然と抱合するの主義も亦主として内に住む人の立場から解釋しなければならぬ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...資本と政權との抱合による大罪惡を隱ぺいしたいのです...
石川三四郎 「浪」
...霊肉の抱合もしくは分離争鬩(さうげき)より来る人生の諸有(あらゆる)奇蹟を解釈し...
石川啄木 「閑天地」
...ぐいと胸で抱合った機掛(きっかけ)に...
泉鏡花 「薄紅梅」
...抱合って、目を見交わして、姉妹(きょうだい)の美人(たおやめ)は、身を倒(さかさま)に崖に投じた...
泉鏡花 「婦系図」
...その抱合(サンドイッチ)兵団とは...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...抱合兵団(サンドイッチへいだん)の攻略に気がつかなかったのであろうか...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...上と下とからの抱合(サンドイッチ)兵団の攻撃にあっては...
海野十三 「今昔ばなし抱合兵団」
...裏山で発見された死人は抱合心中だつたさうな...
種田山頭火 「行乞記」
...火(ひ)と煙硝(えんせう)とが抱合(だきあ)へば忽(たちま)ち爆發(ばくはつ)するがやうに...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...伯の野心及び覇気と抱合して...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...ひしと抱合(いだきあ)って...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...おぞくも生死を共にして抱合いの形に落ちてしまった...
中里介山 「大菩薩峠」
...山と山が抱合っている隙間(すきま)から谷底へ陥落したような低い町にあります...
夏目漱石 「行人」
...彼らはこの抱合(ほうごう)の中(うち)に...
夏目漱石 「門」
...あなたの体は精細な五官以上の官能で震へると思ふ……それは涙と笑の心置きない抱合から滲みでるもの...
野口米次郎 「能楽論」
...とうてい親和抱合(ほうごう)すべからざるものと思わるれども...
福沢諭吉 「学者安心論」
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