...しかもそれを利用して抱え主の女あるじの信用を回復し彼自身の恋の勝利を確実にしたとは!ややしばらくして私は...
近松秋江 「霜凍る宵」
...自分がかつて自分の抱え主等に対して忠実を誓ったように...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...その抱え主と一緒に東京へ来ていた...
徳田秋声 「足迹」
...抱え主の分を自身で明細に書き入れるのであった...
徳田秋声 「縮図」
...もちろん抱え主の側(がわ)から見た均平の目にも...
徳田秋声 「縮図」
...抱え主や出先の姐(ねえ)さんたちに世話も焼かさず...
徳田秋声 「縮図」
...抱え主の親爺(おやじ)の話もちょいちょい均平の耳へ入った...
徳田秋声 「縮図」
...小菊は昔しの抱え主を訪ね...
徳田秋声 「縮図」
...抱え主に女の不在中の玉代を拂い...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...宇津木はいいようなものの、君の方は、主人とか、抱え主とか、旦那とか、後援者とかいうものがあるだろう、それに無断で出奔するというのは甚だよくない……実はその飛ばっちりで、拙者なども、痛くない腹を探られたのみならず、膝っ小僧へ火をのせられて熱い思いをした」仏頂寺弥助が真顔になってこう口走ると、丸山勇仙が、「フフフフフ」とふき出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...無事に抱え主のところまでかえしてやる...
中里介山 「大菩薩峠」
...君はどうしても一応はその抱え主まで...
中里介山 「大菩薩峠」
...親族会議の方では、古(ふる)門前裏の小屋(こいえ)に、抱え主、親元、小野亭からも人が来て、つまるところは、金高で手をひくように吹っかけたらということになった...
長谷川時雨 「モルガンお雪」
...それを抱え主がすぱっと払ってくれたんだ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...抱え主の春太郎のそばへばかり寄っていた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...藤夜叉の身の抱え主はこの道誉...
吉川英治 「私本太平記」
...それは此処にいるように養生が出来ないからだ……』彼女達の抱え主はよくそんな事をいう...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
...そしてそれは抱え主の優越感ばかりでなく実際のようだ...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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