...雁の代りに鴉で辛抱する事にした...
薄田泣菫 「茶話」
...娘時代からあれだけの辛抱をして心を錬(ね)っておられただけあって...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...僕に抱きついた時に...
田中貢太郎 「妖影」
...敏子は膝の上に子供を抱いて室の偶にしょんぼり坐っていた...
豊島与志雄 「子を奪う」
...「お淺が小さい風呂敷包を大事さうに抱へて行きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...抱(かか)えて逃げたので助かったといって...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...辛抱さえすればいいってことになるんじゃないか...
葉山嘉樹 「山谿に生くる人々」
...抱き合って立っていた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...彼を階上の彼の部屋に運び上げるのを手伝ってくれません?」ヴォートランは抱えられ何とか階段を通って彼のベッドに寝かされた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...常に自ら叱(しか)ッてジット辛抱...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それにそんなとき友人を介抱したりするのが私には妙に羞かしかつたので私はうつちやらかして置いた...
堀辰雄 「「繪本」」
...この作者のつれ合いはこの作品をよんで果してどのような感想を抱くでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...御手をさしのべて我々をお膝の上に抱き上げてくださる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それまでは窮屈を辛抱して貰わねばならぬ」「すべてよしなにおたのみ申しまする」なにもかも任せきったという態度である...
山本周五郎 「新潮記」
...左右の手首がシビレるほどシッカリと胸を抱き締めて...
夢野久作 「少女地獄」
...眼に見えざるもの小閑に膝を抱へて...
吉川英治 「折々の記」
...光秀を抱き起して...
吉川英治 「新書太閤記」
...叔父までも抱きこまれ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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