...その敬服さ加減を披瀝(ひれき)するために...
芥川龍之介 「或日の大石内蔵助」
...何ぞ其言の肝胆を披瀝して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...互に吟腸を披瀝しぬ...
石川啄木 「閑天地」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...あくまで重慶に踏み留(とど)まって抗戦する決意を披瀝(ひれき)した”日本が中国を攻撃している! あの小さい日本が...
海野十三 「英本土上陸戦の前夜」
...ひたすら忠君の御赤心を披瀝なされ...
太宰治 「右大臣実朝」
...私は恋愛でない愛をそこに披瀝しやうとした...
田山録弥 「ある日」
...はたしてどれだけの誠意を披瀝(ひれき)して聴かしてくれるものか...
近松秋江 「霜凍る宵」
...誠心を披瀝してゴルベンコと親交を結んだんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...すべての者が――偉大な者も愚かな者も――一種感傷的な慇懃(いんぎん)さで自分の魂を披瀝(ひれき)していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...大に君に對する僕の反對意見を披瀝しよう...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...同年十月十五日赤心を披瀝した上向文を遺して...
長谷健 「天草の春」
...山人の抱負の一端を披瀝(ひれき)するも敢て徒労ではあるまい...
平野長蔵 「尾瀬沼の四季」
...私は今度朝鮮に対する私の情を披瀝(ひれき)するために...
柳宗悦 「朝鮮の友に贈る書」
...腹中の大方策を披瀝(ひれき)した...
吉川英治 「三国志」
...押して私見を披瀝(ひれき)する者もない...
吉川英治 「新書太閤記」
...ヘルマン・バアルは露都で得た芸術の酔いごこちをフランクフルト新聞に披瀝して...
和辻哲郎 「エレオノラ・デュウゼ」
...日本伝道についての明るい見透しを披瀝している...
和辻哲郎 「鎖国」
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