...今度は十分肝胆を披瀝(ひれき)して話して見給え...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...所信を滔々と披瀝した...
海野十三 「特許多腕人間方式」
...誠実を披瀝(ひれき)して...
太宰治 「正義と微笑」
...打ち解けて語ると言っても心の底を互いに披瀝(ひれき)するようなことはなかった...
田山花袋 「田舎教師」
...月を見ているのが好きですよ」彼は彼自身のもっている唯一の詩的興趣を披瀝(ひれき)するように言った...
徳田秋声 「蒼白い月」
...何も特殊な深遠な思想を披瀝したからではない...
豊島与志雄 「傍人の言」
...自分の見解を披瀝するのだった...
豊島与志雄 「ものの影」
...死力をつくし……前罪の万分の一にても相償ひ申したく」――とまで衷心を披瀝(ひれき)した...
本庄陸男 「石狩川」
...それはまたの機会に披瀝することにして...
牧野信一 「卓上演説」
...怒れば如何にも己れの遅鈍を今更披瀝するやうな臆病さに囚はれたり...
牧野信一 「毒気」
...さういふ衒学を披瀝出来るんだが...
牧野信一 「吾家の随筆」
...吾々の想像が描出し得る神祕境を披瀝するのである...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...と意見を披瀝しはじめたら...
宮本百合子 「一票の教訓」
...結局この便宜上本心の許さない信仰を披瀝し実行する人々と同じである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...また見解を披瀝(ひれき)し...
吉川英治 「剣の四君子」
...ありのままを君前で披瀝(ひれき)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...縦横にその優秀な馬術を披瀝した...
和辻哲郎 「鎖国」
...手紙には正しい解決への望みを披瀝しておけばよい...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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