...肝膽を披瀝(ひれき)した所が...
石川啄木 「雲は天才である」
...私はこの惨害を肩に荷負うてあくまで尽力するつもりである」と率直に意中を披瀝した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...真に独創的な思想を披瀝し...
辻潤 「錯覚自我説」
...何も特殊な深遠な思想を披瀝したからではない...
豊島与志雄 「傍人の言」
...1900年に至り破天荒の著想を披瀝して學界を驚かし 初めて量子論の濫觴を開いた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...まず声明(しょうみょう)の博士に向って披瀝(ひれき)しますと...
中里介山 「大菩薩峠」
...生活のみならず愛というかたちにおいても男同士の間に重要な絆が存するという彼の価値観を披瀝する...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...十月の初秋の候に事を挙げたいと存念を披瀝した...
久生十蘭 「玉取物語」
...誠意を披瀝したのは...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...主君邦夷の披瀝(ひれき)した結びの言葉であった...
本庄陸男 「石狩川」
...そんな智識を披瀝して...
牧野信一 「酒盗人」
...怒れば如何にも己れの遅鈍を今更披瀝するやうな臆病さに囚はれたり...
牧野信一 「毒気」
...政権争いをこえて世界をあかるくするための誠意の披瀝されたウォーレスの綱領を好意的に迎えた...
宮本百合子 「新しい潮」
...ありどおりのいきさつと自分の心持とを披瀝していた...
「海流」
...そのための世界的協力を切望している日本の婦人大衆の誠意をここに披瀝いたします...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...これよりは思いのままに義父の真情を披瀝(ひれき)しうるよと喜びつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...それから頼うだお方の手土産を披瀝されたが...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...加藤殿や柴田殿が最前披瀝(ひれき)された御意見に...
吉川英治 「新書太閤記」
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