...ひたすら忠義の赤誠を披瀝し奉らん純真無垢のお心から...
太宰治 「右大臣実朝」
...月を見ているのが好きですよ」彼は彼自身のもっている唯一の詩的興趣を披瀝(ひれき)するように言った...
徳田秋声 「蒼白い月」
...最も自然に無邪気(インノオセント)なるべき諧調のうちに含まれる心(ハアト)を披瀝した宗教的気分が...
豊島与志雄 「恩人」
...周は途方もない夢想を披瀝するのである...
豊島与志雄 「自由人」
...1900年に至り破天荒の著想を披瀝して學界を驚かし 初めて量子論の濫觴を開いた...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...作家の前に披瀝して...
夏目漱石 「「額の男」を讀む」
...誠意を披瀝(ひれき)し...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...何か一つ自分も相当の知識を披瀝したいものだ――私は...
牧野信一 「或る日の運動」
...さつきの「ハムレツトだつてドンキホーテだつて……」などゝ云つて余の頭の鈍さを披瀝したところで仕方があるまい...
牧野信一 「余の倅に就いて」
...諸音正しく思いを披瀝し...
宮本百合子 「歌声よ、おこれ」
...そのための世界的協力を切望している日本の婦人大衆の誠意をここに披瀝いたします...
宮本百合子 「国際民婦連へのメッセージ」
...その願ひをどういふふうに披瀝すべきかがもんだいであつた...
室生犀星 「巷の子」
...これよりは思いのままに義父の真情を披瀝(ひれき)しうるよと喜びつつ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...永年の間披瀝(ひれき)したり実行したりしてきた」とわたしに白状したが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私は朝鮮への敬念や同情を披瀝(ひれき)した...
柳宗悦 「四十年の回想」
...それから頼うだお方の手土産を披瀝されたが...
夢野久作 「お茶の湯満腹談」
...加藤殿や柴田殿が最前披瀝(ひれき)された御意見に...
吉川英治 「新書太閤記」
...真実の身分を披瀝して...
吉川英治 「平の将門」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??