...何ぞ其言の肝胆を披瀝して...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...肝膽を披瀝(ひれき)した所が...
石川啄木 「雲は天才である」
...問題(もんだい)は各自(かくじ)その懷抱(くわいほう)する所(ところ)を遠慮(えんりよ)なく披瀝(ひれき)した處(ところ)のものが...
伊東忠太 「建築の本義」
...それから以来は度々往来して互に相披瀝して国事を談ずるを快としたそうだ...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...かれは感情を披瀝(ひれき)する詩人としてよりほかに光明を認め得るものはないと思った...
田山花袋 「田舎教師」
...あなた様に向かっては満腔(まんこう)の歓喜を披瀝(ひれき)いたしまする!」彼は立ち上って両手を差し上げると...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...ここに披瀝(ひれき)してみたい...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼の友情を披瀝した...
中谷宇吉郎 「国際雪氷委員会のことなど」
...また口頭を以って再度その意を披瀝いたしましたが...
久生十蘭 「魔都」
...主君邦夷の披瀝(ひれき)した結びの言葉であった...
本庄陸男 「石狩川」
...袋の中から絵葉書などを取り出して僅かな見聞を披瀝した...
牧野信一 「秋晴れの日」
...怒れば如何にも己れの遅鈍を今更披瀝するやうな臆病さに囚はれたり...
牧野信一 「毒気」
...お初の前で披瀝(ひれき)して...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...これに心胸を披瀝(ひれき)した...
森鴎外 「魚玄機」
...結局この便宜上本心の許さない信仰を披瀝し実行する人々と同じである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自分を披瀝したり主張したりする機会が急に多くなったが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とりわき述懐の歌に煩悩起伏の醜き自己をあからさまに披瀝せられたるなど...
與謝野禮嚴 「禮嚴法師歌集」
...押して私見を披瀝(ひれき)する者もない...
吉川英治 「新書太閤記」
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