...しかし経験のある栽培家は思ひもかけぬほど遠い所へ顔を出して居る芽を択ぶのである...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...また生活ぶりは普通のルンペンと択ぶところがないが...
海野十三 「深夜の市長」
...如何なる性質を或る事物の性格として択ぶかは一方に於て...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...そしてこの時それは単なる別個と実は択ぶ処がないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...空間を特色づけるのに自然の本質という言葉を最も優れた或いは充分な述語として択ぶということは...
戸坂潤 「性格としての空間」
...根のない草と択ぶ処はあるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...実際問題に就いては形而上学的な規定と大して択ぶ処はない...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それにはどう云ふ方法を取りどういふ場所を択ぶがよからうと...
永井荷風 「男ごゝろ」
...なるべく関係史料の豊富な人を択ぶ必要があるのに...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...出版におけるその選択ぶりにソヴェト五ヵ年計画以後の芸術方針が認められると思う...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...お互にこの覚悟ある人物を択ぶのが肝要で...
村井弦斎 「食道楽」
...料理法に一番大切な事は原料を択ぶのです...
村井弦斎 「食道楽」
...今月は婚礼に悪い月だから来月の中(うち)で日を択ぶ事として差当り媒妁人を頼まなければならん...
村井弦斎 「食道楽」
...最初より粒の揃いたるを択ぶがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十九 食品の注意世人(せじん)の多くは毎日鶏卵を食する事を知れどもその品質の良否を択ぶ事を知らず...
村井弦斎 「食道楽」
...なんの択ぶところもない...
森鴎外 「かのように」
...臣君を択ぶというようになっていたと見えて...
森鴎外 「渋江抽斎」
...もし後者がよいならば国を失う危険を冒してもその道を択ぶであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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