...また生活ぶりは普通のルンペンと択ぶところがないが...
海野十三 「深夜の市長」
...われらが掛け軸を択ぶのに時代や「さび」を珍重する理由はここにあるので...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...いづれを択ぶか!□酒中酒尽――空の世界...
種田山頭火 「其中日記」
...そしてこの時それは単なる別個と実は択ぶ処がないであろう...
戸坂潤 「科学方法論」
...根のない草と択ぶ処はあるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...それにはどう云ふ方法を取りどういふ場所を択ぶがよからうと...
永井荷風 「男ごゝろ」
...食は択ぶべきなり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...その辺の熊だの八だのと択ぶところがない...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...つまり石ころと何の択ぶところがない...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...釣は敏捷(びんしょう)なる針を択ぶことと餌を惜しまぬこととにありと...
正岡子規 「病牀六尺」
...出版におけるその選択ぶりにソヴェト五ヵ年計画以後の芸術方針が認められると思う...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...若い女は自ら良人を択ぶの能力がないものと覚悟しているのが一番です...
村井弦斎 「食道楽」
...世間の親たちや娘が婿の候補者を択ぶ時は必ず過去の経歴を問いますがこれも無論必要の事に違いありませんけれども良人たる資格は過去の経歴よりもむしろ未来の覚悟如何(いかん)にあるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...最初より粒の揃いたるを択ぶがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十九 食品の注意世人(せじん)の多くは毎日鶏卵を食する事を知れどもその品質の良否を択ぶ事を知らず...
村井弦斎 「食道楽」
...なんの択ぶところもない...
森鴎外 「かのように」
...五年八年に木の尽きざる所を択ぶなり云々」とあって...
柳田國男 「地名の研究」
...もし後者がよいならば国を失う危険を冒してもその道を択ぶであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
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