...三津子を犯人に択ぶには物足りなさがあったのである...
海野十三 「地獄の使者」
...ウポポなるものを択ぶ...
知里真志保 「アイヌ族の俚謡」
...根のない草と択ぶ処はあるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...私達が同じものを択ぶことは只必然にそうなるんだ...
豊島与志雄 「蠱惑」
...それにはどう云ふ方法を取りどういふ場所を択ぶがよからうと...
永井荷風 「男ごゝろ」
...読書見聞も亦択ぶ処なからざるべからず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...なるべく関係史料の豊富な人を択ぶ必要があるのに...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...」男はかう云つて其次の詞を択ぶやうな様子をしてしばらく眼をとぢて居たが...
平出修 「計画」
...却て身辺の大事を忘却して自身の病に医を択ぶの法を知らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...もしいづれか一つを択ぶといふ事ならばむしろ精神的同情のある方を必要とする...
正岡子規 「病牀六尺」
...釣は敏捷(びんしょう)なる針を択ぶことと餌を惜しまぬこととにありと...
正岡子規 「病牀六尺」
...若い女は自ら良人を択ぶの能力がないものと覚悟しているのが一番です...
村井弦斎 「食道楽」
...お互にこの覚悟ある人物を択ぶのが肝要で...
村井弦斎 「食道楽」
...第三十九 食品の注意世人(せじん)の多くは毎日鶏卵を食する事を知れどもその品質の良否を択ぶ事を知らず...
村井弦斎 「食道楽」
...なんの択ぶところもない...
森鴎外 「かのように」
...私は自分の女を択ぶことを...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
...もし後者がよいならば国を失う危険を冒してもその道を択ぶであろう...
和辻哲郎 「鎖国」
...むしろこの種の情調詩を択ぶに至ったことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索