...蟹(かに)も択ぶ処なく...
石井研堂 「釣好隠居の懺悔」
...遂に弥次馬と択ぶところのない声を発しさせてしまった...
海野十三 「深夜の市長」
...海賊どもと一緒に富と自由とを得る方を択ぶだろうということには...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...われらが掛け軸を択ぶのに時代や「さび」を珍重する理由はここにあるので...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...ウポポなるものを択ぶ...
知里真志保 「アイヌ族の俚謡」
...羊三の択ぶに委せたのであつたが...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...事物の或る性質を性格として――事物の歴史的運動の因子として――択ぶ時...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...今云った変換を適当に択ぶ時...
戸坂潤 「科学方法論」
...吾々はこれとは反対の道を択ぶことを約束した...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...根のない草と択ぶ処はあるまい...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なるべく関係史料の豊富な人を択ぶ必要があるのに...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...却て身辺の大事を忘却して自身の病に医を択ぶの法を知らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...出版におけるその選択ぶりにソヴェト五ヵ年計画以後の芸術方針が認められると思う...
宮本百合子 「五ヵ年計画とソヴェトの芸術」
...それと同じように女が良人を択ぶのも老功な人に適当な候補者を見立ててもらって...
村井弦斎 「食道楽」
...自分で釣ってみると鮎を択ぶ事が巧者になって容易なものは料理に使えません...
村井弦斎 「食道楽」
...玉子の良否(よしあし)を択ぶのは必要な事ですが日本人は平生(へいぜい)食物問題に不注意だから玉子屋が善(よ)いのも悪いのも皆(み)んな混(ま)ぜて売っていますし...
村井弦斎 「食道楽」
...十二天と小港の何れを択ぶべきかと相談した...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
...むしろこの種の情調詩を択ぶに至ったことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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