...その結果が短距離の西比利亜線を棄ててわざわざ遠廻りの海路を択ぶに決したのは...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...また生活ぶりは普通のルンペンと択ぶところがないが...
海野十三 「深夜の市長」
...ウポポなるものを択ぶ...
知里真志保 「アイヌ族の俚謡」
...羊三の択ぶに委せたのであつたが...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...それにはどう云ふ方法を取りどういふ場所を択ぶがよからうと...
永井荷風 「男ごゝろ」
...読書見聞も亦択ぶ処なからざるべからず...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...その辺の熊だの八だのと択ぶところがない...
新渡戸稲造 「「死」の問題に対して」
...この点においては海陸ほとんど択ぶところがない...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...却て身辺の大事を忘却して自身の病に医を択ぶの法を知らず...
福沢諭吉 「新女大学」
...もしいづれか一つを択ぶといふ事ならばむしろ精神的同情のある方を必要とする...
正岡子規 「病牀六尺」
...若い女は自ら良人を択ぶの能力がないものと覚悟しているのが一番です...
村井弦斎 「食道楽」
...世間の親たちや娘が婿の候補者を択ぶ時は必ず過去の経歴を問いますがこれも無論必要の事に違いありませんけれども良人たる資格は過去の経歴よりもむしろ未来の覚悟如何(いかん)にあるのです...
村井弦斎 「食道楽」
...最初より粒の揃いたるを択ぶがよし...
村井弦斎 「食道楽」
...自然と注意して食物を択ぶようになります...
村井弦斎 「食道楽」
...当時新に師を択ぶに洋医に就かずして椿庭に従つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...お国の木戸にいたお爺さんと択ぶことなしである...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...十二天と小港の何れを択ぶべきかと相談した...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
...むしろこの種の情調詩を択ぶに至ったことは...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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