...憚りながら嬢様の聟君(むこぎみ)を択ぶ権は俺にあるんだ...
内田魯庵 「犬物語」
...君がいい名称を択ぶんだよ」「うん...
海野十三 「地球発狂事件」
...羊三の択ぶに委せたのであつたが...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...今云った変換を適当に択ぶ時...
戸坂潤 「科学方法論」
...吾々はこれとは反対の道を択ぶことを約束した...
戸坂潤 「空間概念の分析」
...空間を特色づけるのに自然の本質という言葉を最も優れた或いは充分な述語として択ぶということは...
戸坂潤 「性格としての空間」
...この点においては海陸ほとんど択ぶところがない...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...」男はかう云つて其次の詞を択ぶやうな様子をしてしばらく眼をとぢて居たが...
平出修 「計画」
...もしいづれか一つを択ぶといふ事ならばむしろ精神的同情のある方を必要とする...
正岡子規 「病牀六尺」
...釣は敏捷(びんしょう)なる針を択ぶことと餌を惜しまぬこととにありと...
正岡子規 「病牀六尺」
...若い女は自ら良人を択ぶの能力がないものと覚悟しているのが一番です...
村井弦斎 「食道楽」
...お互にこの覚悟ある人物を択ぶのが肝要で...
村井弦斎 「食道楽」
...女が良夫(おっと)を択ぶには過去を問うと同時に未来の覚悟如何に重きを置かなければなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...料理法に一番大切な事は原料を択ぶのです...
村井弦斎 「食道楽」
...当時新に師を択ぶに洋医に就かずして椿庭に従つた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...なんの択ぶところもない...
森鴎外 「かのように」
...五年八年に木の尽きざる所を択ぶなり云々」とあって...
柳田國男 「地名の研究」
...十二天と小港の何れを択ぶべきかと相談した...
渡辺温 「ああ華族様だよ と私は嘘を吐くのであった」
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