...この外にも倉庫や地下道や抜け穴などがあった...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...そして庭のところから元の抜け穴をくぐって...
海野十三 「地球盗難」
...どこか秘密の抜け穴がつくってあるにちがいないよ...
海野十三 「超人間X号」
...秘密の抜け穴があるんだよ」「でも...
海野十三 「超人間X号」
...こんなところに屋上への抜け穴が用意してあったのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...地中に抜け穴でもあるのではないかと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...簡単な抜け穴の入口のカムフラージュです」私設の赤いポストを...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...同じ抜け穴のある密室の謎を書いている...
江戸川乱歩 「探偵小説の「謎」」
...その抜け穴というのを検分に出かけたあとで...
中里介山 「大菩薩峠」
...「そうだ、快活なあの娘が、このごろ少しふさいでいる、呼ばないでも出て来て、われわれを賑(にぎ)わしたあの子が、めっきり引込思案になってしまったのは気になるよ」そこで二分間ばかり話が切れ、「あの娘は看病に来ているんだよ――病人を連れて来てるんだね、その方が忙しいんだろう」「え……病人を連れて、あの久助という老人のほかに、あの娘に連れがあったのかい」「あったにもなんにも……だが、誰もまだ同じ宿にいながら、その人の姿を見た者が無いんだ、よほどの重体で枕が上らないんだろう」「なるほど……その看病でお雪ちゃんが出て来られないのだな」「多分、そんなことだろうと思う」「それは何人(なにびと)だろう、あの娘の身うちの者か、それとも……」「さっぱり正体がわからないんだ、また、強(し)いて尋ねても悪かろうと遠慮もしているが、とにかく、身内の者には相違あるまい」「近親の看病のためにふさいでいるならいいが……万一ほかの事情であの娘の性格が一変するようでは、かわいそうだ、あんな性格の娘は、どこまでもあのままで保護存養して行きたい」「そうでなくてさえ、このごろは番人がヒヤヒヤしている、飛騨の高山の者だというあの油ぎった後家(ごけ)さんと、その男妾(おとこめかけ)の浅吉とやらが変死してから……留守番や、山の案内がこわがっている、この上、お雪ちゃんでも病みつこうものなら、鐙小屋(あぶみごや)の神主でも祓(はら)いきれまいよ」二人は、いい気持で、こんな噂(うわさ)をしているが、窓の上高く、三階の勾欄(てすり)のあたりを見上げた時、何かこの晴れ渡った白骨温泉場の空気の底に、抜け穴があって、張りきったものが、そこから無限の下へもれて行くような気持がしないでもない...
中里介山 「大菩薩峠」
...この「地球の抜け穴」は...
久生十蘭 「地底獣国」
...完全な「地球の抜け穴(ポテルラス・グロピユス)」が通ってることを推断したのだ...
久生十蘭 「地底獣国」
...コペルニカスのいわゆる「地球の抜け穴(ポテルラス・グロピユス)」なのである!それは...
久生十蘭 「地底獣国」
...そりゃ本当か」「あの抜け穴は...
久生十蘭 「魔都」
...私の動脈瘤に寄せた深刻な同情……それからあの寝台のトリック……この抜け穴……理窟に合わない事ばかりだ...
夢野久作 「冥土行進曲」
...太田持資入道(おおたもちすけにゅうどう)の頃からある長い地底の抜け穴でございますが...
吉川英治 「江戸三国志」
...母屋の何処かへ抜け穴になっていた...
吉川英治 「八寒道中」
...納屋の抜け穴を猫が通るようにはいって行く...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
便利!手書き漢字入力検索