...とても相手を追い抜く力はない...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...諸友剣を抜く者有り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...閣下は之れに答へて単に人才としてならば自由党より閣員を抜くも可なれど...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...右の袖を抜くとき...
夏目漱石 「野分」
...ああもしたら離縁をと言ひ出すかと苦(いぢ)めて苦めて苦め抜くので御座りましよ...
樋口一葉 「十三夜」
...刀なんぞは生れてから挟すばかりで抜たこともなければ抜く法も知らぬと云うような風(ふう)をして...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...聞こえる音はコルク栓を抜くポンという音だけ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...李彩・伯山・綾之助次いでカフエーの句から抜く...
正岡容 「大正東京錦絵」
...しかも抜くことのできない観念を心のどこかに植えつけられている...
宮本百合子 「幸福の感覚」
...こん野郎!(と千歯の歯に引っかかった麦束の穂を力まかせに引き抜く)青年 ……近頃は...
三好十郎 「おりき」
...こういう風にゼラチンで寄せたものは型から抜き出す時熱湯へちょいと漬けて型のブリキを温めてちょいと振って直ぐに抜くのだが長く温めると中の物が融ける...
村井弦斎 「食道楽」
...生死もわからぬ人をあくまで待ち抜くのが女の道であろうか...
室生犀星 「津の国人」
...五こうして端から書き抜くと長くなるが...
柳田国男 「雪国の春」
...背骨なんてものは断わってから抜くものか...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...ただ江戸から足を抜くばかりの目的ではなく...
吉川英治 「江戸三国志」
...それがつい、間違いの因(もと)」ともいって、いたわり抜く...
吉川英治 「私本太平記」
...ほたる斬(ぎ)り信国(のぶくに)の柄(つか)に手をかけてギラリと抜く...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...いきなり脇差を抜くなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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