...このダイヤル部分を――雨の日に大根を引っこ抜くみたいに...
オー・ヘンリ O. Henry 大久保ゆう訳 「罪と覚悟」
...彼は敵をだし抜くことができたのだった...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...刀を抜くなり驚いて逃げようとする番人を突き殺した...
田中貢太郎 「蘇生」
...「……各種の団結を作らんとして区隊の者を引き抜くことを禁ずるために...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だが、月丸の返答の無いうちは、刀を抜くまい、それが作法だと、柄へ手をかけたまま、抜かずにいた...
直木三十五 「南国太平記」
...之でも人を見抜く事は名人なのよ...
長與善郎 「青銅の基督」
...精一杯前へ出した力を後(うしろ)へ抜く拍子(ひょうし)に...
夏目漱石 「坑夫」
...しかしそこに相手の拍子(ひょうし)を抜く必要があったので...
夏目漱石 「明暗」
...先へ廻って馬の眼玉を抜く事と...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...平次はその鳳凰の飾りを抜くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭や身体(からだ)にモヤモヤと毛が生えているからその毛を抜いて腹を割って腸(はらわた)だけ引抜くがそこに大層むずかしい事のあるのは下手(へた)に腸を抜くとその上にある黄身が一緒に出て来る...
村井弦斎 「食道楽」
...それは上等の栗の渋皮を剥(む)いて大きいものは四つ位小さいものは二つ位に切ってアクを抜くため水へ漬けて幾度(いくど)もその水を取換えて半日ほど置きます...
村井弦斎 「食道楽」
...正午に碇を抜く迄彼等は別(わかれ)を惜(をし)むのである...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...姜維(きょうい)もすぐ躍り込んできて、剣を抜くや否、「おのれっ、何たることを!」と、無念を声にこめて、いきなり魏延へ斬ってかかった...
吉川英治 「三国志」
...素(そ)ッ首(くび)をひき抜くぞよ」「ただは教えてやらないよ...
吉川英治 「新書太閤記」
...間もなく恐縮し抜く婆の手を曳かんばかりにして...
吉川英治 「新・水滸伝」
...これを抜く時と抜いた後の心理とを比較すると...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...海を抜くこと六千尺にあまるつるぎ山の洞窟(どうくつ)である...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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