...いやしくもそれを見抜く眼のある人ならわかりますし...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...出世の一路を掘り抜くことができるぞと彼は感じた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...抜く暇がなかったか抜かない方が勝手であったのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...一箇は刀を抜く拳を打ち一箇は眉間をしたたかに打ちました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次はその鳳凰の飾りを抜くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...考え直さなきゃならない」「親分は?」「俺は青江備前守の身持を調べ抜くよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...耳慣れた響きに人はつい本性を現す反応を示してしまうものなのだ)「おや! おや!」ヴォートランは彼女に向かって射抜くような目を投げかけながら話を中断した...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...あんなものを突き抜くのは一ト息だよ...
牧野信一 「心象風景」
...等しく同列においてそのいずれからも手を抜くまいと覚悟していた...
宮本百合子 「キュリー夫人の命の焔」
...2175子供の歯を抜くより優しいのだ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...武士が刀を抜くからには...
山本周五郎 「いさましい話」
...抜くな」「だがこいつらは滝川内膳の走狗(そうく)だぞ」「それとこれとは違う」秀之進はきっぱりと押えつけ...
山本周五郎 「新潮記」
...花の都の生存競争は生き馬の眼を抜く程激烈なものであった...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...いわゆる力(ちから)山(やま)を抜くの猛者(もさ)だった...
吉川英治 「三国志」
...しょせん女性(にょしょう)にしても強く生き抜くしか生きようはおざるまいがの...
吉川英治 「私本太平記」
...しかも拝領(はいりょう)したその刀は、武田家伝来(たけだけでんらい)の名刀般若丸(はんにゃまる)尺七、八寸の丁字(ちょうじ)みだれ、抜くにも手ごろ、斬るにも自在な反(そ)り按配(あんばい)、かの泣き虫蛾次郎(がじろう)がじまんする、あけび蔓(づる)をまいた山刀などとは、質(たち)がちがう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ちょっと寝つかれないで腹這いのまま煙草を抜く...
吉川英治 「随筆 新平家」
...「街道すじは生馬(いきうま)の目を抜く人通り...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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