...運命を出し抜く外にはない...
有島武郎 「運命と人」
...号令をかける場合刀を抜く事は速やかに廃止する事を切望する...
石原莞爾 「戦争史大観」
...全身から力を抜く...
梅崎春生 「幻化」
...抜くや、突然(いきなり)、お鉄の横腹へ突立てた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...瓶の栓を抜く音がする...
オイゲン・チリコフ Evgenii Nikolaevich Chirikov 森林太郎訳 「板ばさみ」
...次には痛みなしに歯を抜くためテスラ電流を用いる事...
寺田寅彦 「話の種」
...取り上げて引き抜くように無雑作(むぞうさ)に抱きおろしたのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...その人切庖丁を抜くのを合図に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...斬った上に懐中物まで抜くようなサモしい辻斬はなかったのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...刃を引き抜くと、再び正確に同じ場所に叩き込む...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...大勢の中からでも見抜くことができる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...「なにより困るのはすぐ刀を抜くことだ...
山本周五郎 「いさましい話」
...にかわからこの匂いを抜く知恵ぐらいはたらかせる者はいないのかね...
山本周五郎 「季節のない街」
...しかも拝領(はいりょう)したその刀は、武田家伝来(たけだけでんらい)の名刀般若丸(はんにゃまる)尺七、八寸の丁字(ちょうじ)みだれ、抜くにも手ごろ、斬るにも自在な反(そ)り按配(あんばい)、かの泣き虫蛾次郎(がじろう)がじまんする、あけび蔓(づる)をまいた山刀などとは、質(たち)がちがう...
吉川英治 「神州天馬侠」
...一人一人歯を抜くように抜いてゆくという順序だが」「三人衆は抜けますまいが...
吉川英治 「新書太閤記」
...抜くやいな、「不忠者っ」と、叱って、一刀のもとに切り伏せた...
吉川英治 「梅里先生行状記」
...いきなり脇差を抜くなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
...後日の鑑定(めきき)を紛(まぎら)わすからくりさ」「そのために、故意(こい)に、突き刺したまま、抜かずにおいたものでござりましょうか」「いや、突かれた時は、声をあげぬが、抜く時には、悲鳴を発しるものだ」「怖しいほど細心な曲者(くせもの)とみえまする」「なにせい、殺した現場をつきとめる事に急ぎなさい...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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