...死人(しびと)の髪の毛を抜くと云う事は...
芥川龍之介 「羅生門」
...藍の地に簡単に白で模様を抜くだけならさしたる事でもないが...
有島武郎 「或る女」
...頭と肩は難なく抜けたけれど、這入る時と同じ様に、足を折り曲げて、お尻を抜くのに、一番骨が折れた...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...ビールの口を抜く音や...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...「でき得る限り歯を抜くべし」という意味であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...闇をも見抜く力があるぞ...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう労働をやり抜く精神力は...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...漆桶(しっつう)を抜くがごとく痛快なる悟りを得て歓天喜地(かんてんきち)の至境に達したのさ」あまり迷亭の言葉が仰山(ぎょうさん)なので...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...「…………」刀を抜くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...手前(てめえ)のガン首から先に抜くぞ」いきり立つ三吉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...煙硝が弱いと人間の身体を撃(ぶ)ち抜く筈はない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...私はビールを抜くと...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...抜く手を見せぬ勢で...
火野葦平 「花と龍」
...見抜くほどのものが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...抜く気か? それもよかろう...
三好十郎 「斬られの仙太」
...頭や身体(からだ)にモヤモヤと毛が生えているからその毛を抜いて腹を割って腸(はらわた)だけ引抜くがそこに大層むずかしい事のあるのは下手(へた)に腸を抜くとその上にある黄身が一緒に出て来る...
村井弦斎 「食道楽」
...よく蒸してそれから臼で搗(つ)くが手水(てみず)を少しも入れずに砂糖を少し蒔(ま)いて少し搗いては砂糖を交ぜまた搗いては交ぜ段々に砂糖を交ぜて最後に餅の真中(まんなか)へ残りの砂糖を入れて四方から餅で包んでそれを搗き抜く...
村井弦斎 「食道楽」
...彼の頭を突き抜くように走ったのは...
吉川英治 「親鸞」
便利!手書き漢字入力検索