...冗談を抜きにして...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「古書の呪い」
...そういったようなデリケートな細工などは一切抜きにして全く荒削りの嘆きの天使ができあがっているようである...
寺田寅彦 「自由画稿」
...だが技術を抜きにして何の自然科学もなく...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...少なくとも産業を抜きにしては物質的な内容を殆んど失って了う...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...抑々その概念が問題として上程される資格の検査を抜きにして...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...この実質的特色を抜きにして一般的に世論を語ることは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...併しこの歴史的発展を抜きにして...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...文芸批評乃至文学的批評そのものを抜きにして...
戸坂潤 「思想としての文学」
...リアリズムは現実が有ち現実が生み出す処の現実的な可能を、現実的な自由を、現実的な理想を、否、現実的な空想をさえ、抜きにしては、何等のリアリズムでもあり得ない...
戸坂潤 「思想としての文学」
...冗談は抜きにして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...そういう理窟は抜きにして...
中里介山 「大菩薩峠」
...この渡世を知って夫婦になったんでござんしょうから冗(むだ)なお追従(ついしょう)は抜きにしておきます...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...ほかに言葉を飾るようなことは抜きにして白状することをためらわなかった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...今朝の飯は抜きにして...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...肉体は精神を抜きにして存在するかのように...
三好十郎 「恐怖の季節」
...5以上のようなリクツめいた事を全部抜きにして...
三好十郎 「恐怖の季節」
...そんな差別は抜きにしてみんながいっしょになって立ち直して行くことを考えないと...
三好十郎 「その人を知らず」
...コザコザした物価調べなぞは抜きにして...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
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