...全部わたしが自分でした手間代は抜きにして――は次のとおりである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...とつまらぬことを挨拶を抜きにして言いたてたのである...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...細かい点は抜きにして...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...そういう理屈はいっさい抜きにして...
寺田寅彦 「空想日録」
...その点は今仮に抜きにして)...
戸坂潤 「科学論」
...この実質的特色を抜きにして一般的に世論を語ることは...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...一定の習慣習俗を抜きにしては...
戸坂潤 「思想としての文学」
...この水準を抜きにして文章の難易を論じても意味がないのである...
戸坂潤 「思想としての文学」
...少くとも之を抜きにしては...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...その発生過程の歴史を抜きにしては...
戸坂潤 「範疇の発生学」
...冗談は抜きにして...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...この姉の経歴談も聞(きい)たが長くなるから抜きにして...
夏目漱石 「倫敦消息」
...お役目を抜きにして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな思いつきもアマーリアを抜きにしてでは実行できません...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...遠くの地平とか天空とか云う大まかなものをデテール抜きにしてぼんやりと鈍感に眺めやるのである...
松永延造 「職工と微笑」
...まるで世相は自己を抜きにして存在するかのように...
三好十郎 「恐怖の季節」
...冗談は抜きにして峠越えのない旅行は...
柳田国男 「峠に関する二、三の考察」
...よけいなことは抜きにして要点だけ云え...
山本周五郎 「思い違い物語」
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