...俊助は金口(きんぐち)の煙を鼻へ抜きながら...
芥川龍之介 「路上」
...必ずさうなるべき根拠をお見抜きなさつて仰出されるのに違ひございませぬが...
太宰治 「右大臣実朝」
...自ら御鬢一筋を抜き...
太宰治 「右大臣実朝」
...」とにたにた笑いながら短刀を引き抜き...
太宰治 「ろまん燈籠」
...そうした非常時に対する考慮を抜きにして発達したものだとすれば...
寺田寅彦 「颱風雑俎」
...刀身の抜きさしにも手首の運動が肝要な役目を勤める...
寺田寅彦 「「手首」の問題」
...差別を抜きにしての同一ではない筈である...
戸坂潤 「辞典」
...抜き去ることのできない反射作用のようなものが残っているともいえるのである...
中井正一 「美学入門」
...全く商売気抜きで...
中里介山 「大菩薩峠」
...四日の英字紙は第一面四段抜きで...
中谷宇吉郎 「立春の卵」
...江戸の目抜きの辻々に...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その裏の螺旋(ねじ)を引抜き...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...菊田と浅井挙曄引抜きのことで話す...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...脇差(わきざし)を抜き取つた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...彼の抜き打ちは立派に空(くう)を斬っている...
吉川英治 「江戸三国志」
...もし、うんといわぬ場合は、奴の背後(うしろ)から不意の一ト太刀をまず浴びせる、きさまも、間髪(かんはつ)を入れず、相手の横を、抜き払え...
吉川英治 「私本太平記」
...抜きさしならない深間へ落ちていた...
吉川英治 「松のや露八」
...刃を抜き浴びせた...
吉川英治 「山浦清麿」
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