...吉原から選り抜きの芸妓が大勢来ていました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...少年はすこし拍子抜けがしました...
太宰治 「おしゃれ童子」
...瓢亭(ひょうてい)などは抜きにして平安神宮から嵯峨(さが)方面を申訳に一巡したが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...手早く書架からそれを引っこ抜いてから...
寺田寅彦 「柿の種」
...警察の方が来てすぐ引っこ抜いて行って下さるし...
戸田豊子 「鋳物工場」
...さっさと相生町の河岸を駈け抜けて...
中里介山 「大菩薩峠」
...アクの抜けないお追従(ついしょう)を並べて...
中里介山 「大菩薩峠」
...町々辻々の要所要所をくぐり抜けて血を吸って帰るこの人の癖は...
中里介山 「大菩薩峠」
...平次の抜群の男前に比べると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...すぐ引抜いて『千里の虎』の若い姿になって荒仕事に出かける...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宣伝にも抜目はなかったのであろうが...
長谷川時雨 「神田附木店」
...カリフォルニアの巨柏(ビグトリー)など抜群の注意して保存しおり...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...お武家が刀を抜いて」亭主が喚きながら戻って来るのを...
山本周五郎 「松林蝙也」
...すっかり毒気を抜かれたせいであったろう...
夢野久作 「オンチ」
...図抜けて背の高い柿色の道服に革鞘の山刀を横たえた髯むじゃらな浪人が...
吉川英治 「剣難女難」
...――魏の王双は抜群で...
吉川英治 「三国志」
...だだだっと駈け抜けて行った者がある...
吉川英治 「私本太平記」
...君の長所を見抜いたからじゃないか...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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