...いつとなく抜けたり...
石川啄木 「詩」
...これは如何(どう)してもその抜け道を利用して何んとかこの場を切り抜けて始末をせんければならないと師匠東雲師が先に立って...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...小半日ばかりを息抜きさせられたことがある...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...それでもかうした『自己』小説の上に一歩を抜いてゐた...
田山録弥 「自他の融合」
...この現実を抜きにしては東洋の経済も政治も文化も...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...釘抜と金槌とを取って来て渡した...
豊島与志雄 「白血球」
...「お前は椅子(いす)の藁(わら)を抜くんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...一言(ひとこと)も挨拶をしないで門を通り抜けようとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...已を得ず是も腰の物を抜(ぬ)いて立ち向つたが...
夏目漱石 「それから」
...阪井の近親にこんな秀抜な老人がいることはだれも聞かず...
久生十蘭 「ハムレット」
...抜身を飛び越えて進むように...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...一つ抜き討ちを喰(くら)わして驚かしてくれよう……...
夢野久作 「空を飛ぶパラソル」
...」千鶴子は外套の袖から腕を抜いてストーブの傍へ来た...
横光利一 「旅愁」
...杖に仕込んだ無反(むぞり)の太刀をキラリと引き抜いて駈け寄りざま...
吉川英治 「剣難女難」
...抜き連れても来ず...
吉川英治 「剣難女難」
...戦(いくさ)に敗れて落ち行く草枕の寝覚めに――幾たびとなく拙者はこの剣を抜き払ってみた...
吉川英治 「三国志」
...抜いたりなどしまいね」「えッ...
吉川英治 「新書太閤記」
...――ところは状元橋(じょうげんきょう)の目抜き通り...
吉川英治 「新・水滸伝」
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